NZ/円、反発余地を試す動きが継続中。79円台に強い上値抵抗あり。
NZ経済は引き続き緩やかな拡大基調を維持しています。また、NZファースト党との連立による政局運営への懸念も落ち着きを取り戻しており、NZ円相場も中期的な下値抵抗ポイントである76円台を守ってゆっくりと下値を切り上げる流れに入っています。NZ中銀は緩和的な金融政策を維持する構えを変えていません。
チャートを見ると、日足は11/10に付けた76.10を直近安値として下値をゆっくりと切り上げる流れを維持しています。この間に12/11の日足が9/21に付けた82.76を起点として上値を切り下げて来た流れから頭一つ上抜けて、短期トレンドに変化を生じさせています。一方で79〜80円ゾーンには強い上値抵抗が散在していることや、中期トレンドが弱い状態にあることから上値抵抗にぶつかる可能性にも注意が必要です。日足の上値抵抗は79.20-30、79.90-00に、下値抵抗は77.50-60にあります。21日移動平均線は77.30にあり、これをしっかり上抜けて、短期トレンドはNZやや強気に変化していますが、200日線は79.29に位置しており、これを上抜け切れておらず、中期トレンドはNZ弱気の流れを変えていません。
一方週足は、3週連続陽線引けとなり下値を切り上げていますが、個々の足が強い上昇エネルギーを持ったものではないことや、週足ベースで見た強い上値抵抗が79.70-80にあり、今週の上値トライでもこれを上抜け切れずに押し戻されています。また、7月に付けた83.91を起点とするレジスタンスラインの上値抵抗が80.30-40にあることからこれをしっかり上抜けて越週しない限り、下値リスクにも警戒が必要です。週足ベースで見た強い上値抵抗は79.70-80と80.30-40に、下値抵抗は77.70-80、76.00-20にあります。31週、62週移動平均線は79.77と79.41に位置しており、これらを下抜けて中期トレンドはNZ弱気の状態にあります。また、31ヶ月移動平均線は78.47に位置しており、若干上抜けていますが“ダマシ”となる可能性があります。
NZ/円【週足】:(12/14現在31週移動平均線は79.77に、62週線は79.41に位置しており、収縮中の両者を下抜けて新たな下値トレンド入りした状態にある。)
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