トルコリラ円レポート月曜版(2017/9/25)

先週のトルコリラ関連の材料としては、目立ったものは特になく、ドルトルコリラもドル円も似たような値動きを辿ったことからのもみあいとなりました。

トルコリラ円レポート月曜版(2017/9/25)

トルコリラ円レポート月曜版

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、トルコリラ円は高値圏でのもみあいを考え「31.70レベルをサポートに、32.40レベルをレジスタンス」とする週としました。実際のレンジは、安値が31.74レベル、高値が32.38レベルと、予想通りのもみあいの一週間となりました。

先週のトルコリラ関連の材料としては、目立ったものは特になく、ドルトルコリラもドル円も似たような値動きを辿ったことからのもみあいとなりました。先週初のトルコリラの売りも前週末の買いに対する調整程度であったと言えます。

今週も29日に貿易収支が発表される程度でトルコ自体には目立った材料がありませんが、ドイツの連邦議会選挙で移民に反対する極右政党「ドイツのための選択肢」が得票率12.5%と第3党に躍進、今後もメルケル首相が進めてきた移民政策に反対すると同時に、これまでも問題が多かったトルコとドイツの二国関係が一段と悪化する可能性もあり、政権党は無いものの同党による発言は長期的にトルコにとっても悪材料となるかもしれません。

ただ、いますぐにという材料でも無いため、メルケル首相の連立政権樹立後の連邦議会における論戦に注意といったところでしょうか。もうひとつ選挙ではありませんが、隣国イラクで国民投票が行われます。これはイラク北部のクルド人自治区がイラクからの独立を問う国民投票で、賛成多数となることが見込まれています。ただ、すぐに独立ということでも無く、2年以内のイラク政府と交渉して独立を目指すとしています。

しかし、当然のことながらイラク政府は反対していますし、トルコもクルド人自治区(トルコと国境を接する北部に位置している)のすぐ隣で軍事演習を行っています。クルド人はイラクよりもトルコ国内のほうが人口も多く、これまでもトルコ政府によるクルド人弾圧やクルド人による武力行使といったトルコ・クルド紛争として100年近く続いている内紛です。どこの国でもそうですが、宗教や人種を背景とした内乱は解決が困難で、特にトルコも含めたこの地域では周辺国も含めて大きな問題となっています。

その国民投票が行われるのが本日ですが、賛成多数の結果を受けトルコ国内のクルド人活動の活発化と、それに対するエルドアン大統領の弾圧と、どうも目に見えるような争いが今後展開されそうな気がします。そういう意味では、トルコ政権にとっては外も中も政治的な問題を抱えやすいという流れになっていきそうです。この懸念は、最近ではやや忘れられていたエルドアン大統領による強権政治の復活につながり、トルコリラにとってもあまりよくない流れを形成する可能性があると言えるでしょう。

テクニカルな面からも見てみます。今週はまず日足チャートをご覧ください。

              トルコリラ円日足

              トルコリラ円日足

大きくは8月安値を起点とした上昇チャンネル(ピンクの平行線)の中での推移を継続していますが、9月15・18日と32.38で高値をつけそれいこうはもみあいの横方向への動きとなっていて、上昇チャンネルの下限のサポートラインへと近づきつつあります。こうした動きを前提に4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)もご覧ください。

     トルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円四時間足

     トルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円四時間足

こちらでも上昇チャンネルがピンクの平行線、そしてターゲットとして表示した8月安値と9月高値の38.2%押しが赤の水平線(31.71)です。この水準は先週、先々週の安値圏とも一致しますし、今はほぼ上昇チャンネルと下限とも一致しています。今後、同水準を下抜けて来る動きが出てきたときには要注意と考えておくとよいでしょう。

今週は政治的な材料はあるものの、今すぐどうという話でも無いということもあって引き続きもみあいを予想、31.70レベルをサポートに、32.30レベルをレジスタンスと、32円挟みの一週間を見ておきます。

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