豪ドル/円、短期は調整下げ局面続く。中期トレンドは豪ドル強気の流れ。
オーストラリア経済は引き続き緩やかな拡大基調にあります。8月4日に発表された中銀の四半期報告でも金融緩和的な政策が景気を押し上げて来たことを確認しており、輸出も好調さを維持しています。一方で、トランプ政権が盤石でないことや、地政学的リスクの高まりによりリスク回避的な動きが強まっていることから、為替相場は対ドル、対円ともに調整色を強めています。
チャートを見ると、日足は7/27に付けた89.42を直近高値として上値を切り下げており、この間に88.07に位置する21日移動平均線も下抜けて、短期トレンドは豪ドル弱気の流れに入っています。一方で86.00以下には強い下値抵抗が散在していることや120日、200日移動平均線が85.03と84.92に位置しており、調整的な下げに留まるならこれらを下抜けられない可能性も高いと見られます。日足の上値抵抗は87.10-20、87.60-80に、下値抵抗は、85.80-00、85.00±10銭にあります。
一方直近の週足は、小陰線で終え、単体では下げ余力の強いものではありませんが、この足が6/5に付けた81.78を起点として下値を切り上げて来た流れから下抜けて越週しており、短期的には調整下げ局面に入った形となりました。このため、今週は週初から下値トライの動きが先行して続落しています。短期トレンドは88円台超えで越週しない限り、豪ドル弱気の流れに入っていますが、一方で、昨年6月に付けた72.53を起点とする中期サポートラインの下値抵抗が、85.00近辺にあり、調整下げに留まるならこれを大きく下抜けない可能性も高いと見られます。一方で、88〜90円ゾーンは長期的な上値抵抗ポイントにあたっており、これにはぶつかっていることから、下値抵抗に跳ね返されて反転、上昇の流れに転じても90円台定着には時間を要すると見られます。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は88.00-10、88.70-80に、下値抵抗は85.00-10にあります。31週、62週移動平均線は85.35と82.50にあり中期トンドは豪ドル強気の流れを維持しています。
豪ドル/円【週足】:(8/9現在31週移動平均線は85.35に、62週線は82.50あり中期トレンドは豪ドル強気の流れ)
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.12.06
東京市場のドルは150円水準でもみ合い、程よい雇用統計ならば利下げ観測再燃も(24/12/6)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、米雇用統計発表前で積極的な売買は手控えられたことから150円を挟んだ小動きとなった。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.12.06
ドル円 米雇用統計発表注目、荒れた値動きにも注意(12/6夕)
東京市場はレンジ取引。NY時間に注目の米雇用統計発表を控えているためか、積極的な動意は手控えられている。
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.12.06
NZドルWeekly 9月以来の87円台まで下落、外部環境に振らされやすい状況続く(24/12/6)
今週のNZドルは、目立った経済指標の発表が無かったことから、経済的につながりが深い豪ドルにつられる展開となり9月18日以来の87円台まで下落した。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:橋本 光正
2017.08.14
A$シカゴポジション(2017年8月8日現在)
豪ドルはネットロングを2,700枚減らし差引6万枚を割りましたが、内訳を見るとロングは約6,800枚増、ショートは9,500枚増となり、総枚数で16,300枚増となりました。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:橋本 光正
2017.08.09
オーストラリアの6月住宅ローン貸出の結果(17/8/9)
本日、6月の住宅ローン貸出件数が公表され、結果は+0.5%(予想+1.5%)となり予想を大幅に下回りました。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。