ユーロの上値は重く(週報2017年1月第五週)

ユーロは今年、イタリアリスクからの政治・選挙に注目で、その見通しが不透明な事からユーロの上値は重たいと想定されます。

ユーロの上値は重く(週報2017年1月第五週)

ユーロの上値は重く

ユーロドルは、週を通して1.07を挟んでの、ドルの動きに左右される展開でした。

23日は、前週末の引けの1.0696からややギャップアップの1.0700で始まりすぐ23日安値の1.0694を付け、東京時間に1.0755へ上昇、その後は海外時間に入り再度1.0706へ下落した後、NY時間を23日高値の1.0769の後1.0763で引けました。ムニューチン次期財務長官のドル高牽制発言を機に株安、ドル安、原油安、米10年債利回りの2.38%への低下と、やや巻き戻しでした。

24日も揉みあい。前日引けの1.0763で始まり、東京時間は1.0745へ下げ、1.0771へ上げ、欧州時間に入り24日安値の1.0719まで下押し後、NY時間に入り24日高値の1.0775まで上戻し、1.0731へ下げて引けました。 ドルやポンドのフローに左右されながら方向感なく上下しました。

25日も再度揉み合いの1日でした。前日引けの1.0731で始まり、東京時間に25日安値の1.0710を付け、海外時間に入り25日高値の1.0770を付け、再度1.0720まで下押しした後、1.0753へ上げ、1.0720へ再度下げ、1.0747で引けました。連日もみ合いながら、その振幅幅が縮まりました。

26日は、前日引けの1.0747で始まり、東京時間に26日高値の1.0765を付けた後、25日のNY ダウの20000ドル乗せを好感したリスク・オンの株高、ドル買い、2.55%までの芸10年債利回りの上昇から、ユーロドルは終日売り先行で、NY時間に26日安値の1.0657を付け、1.0681で引けました。

27日は、前日引けの1.0681で始まり、東京時間に27日安値の1.0657を付けた後、NY時間に27日高値の1.0725を付け1.0696で引けました。 この日も、トランプ米大統領がメキシコとの国境に壁を構築する大統領令に署名したり、メキシコからの輸入品に20%の関税をかけるとの報道、NY時間に入っての米10-12期GDP速報値や米12月耐久消費財受注の数字当、材料はたくさんあったものの、ほぼドルの材料でかつ市場の反応が限定的でした。

ユーロ・ドル:1月30日からの今週

ポイント:ユーロは今年、イタリアリスクからの政治・選挙に注目で、その見通しが不透明な事からユーロの上値は重たいと想定されます。
イタリアの憲法裁判所は先週レンツイ前政権で承認された選挙法の一部を否定する判決を出し、早期のイタリア解散・総選挙の可能性が残った事で、足元イタリアリスクは継続。
続くフランス大統領選挙に関しては、ポピュリストを掲げる国民戦線ルペン党首の可能性も高く、ユーロを積極的に買い進める環境にはありません。
ですが、具体的に織り込むには時期が早く、暫らく様子見の時間が継続すると想定されます。

CME通貨先物ポジション状況:1月24日時点
(1月24日)(1月17日)(1月10日)
円  ▲66840 ▲77830 ▲79838
ユーロ ▲52348▲66500▲65823
ポンド  ▲63172 ▲66242▲65831

シカゴIMM: 短期投機・投資家によるユーロのネットポジション、売り持ち高は前週から減少。

シカゴVIX指数:投資家の恐怖心理の度合いを示す指数、
10.59(-0.04)VIX指数は下落しての引け。

ユーロドルは、大きな流れはユーロ安の方向との見方は変わりないのですが
引き続き今週もドルの動向次第という色彩が非常に強く、トランプ相場の調整ドル売りの中、下値も堅そうです。
基本的にはドルの動きを眺めての展開と想定します。
そんな中、米国にトランプ米大統領が就任し、欧州各国首脳の動きも活発化しています。
先ずは、メイ英国首相が訪米し、27日にはトランプ米大統領にとって大統領就任後初の首脳会談を行い、その翌日28日にはメルケル独首相、プーチン露大統領、オランド仏大統領、そしてその前に安倍首相とも順次電話会談を行う予定です。
先進各国とは通商問題がメインな話題となるはずで、トランプ米大統領の掲げる政策が結果として保護主義的な色彩を強くしている中で、欧州各国首脳がどう折り合いを付けて行くのかに注目です。その会談結果内容次第で、市場の参加者や投資家の動きがリスク・オンにもリスク・オフにも振れてくるので要警戒です。

ユーロ圏各国首脳が結束を強めてゆく事が、米国に対抗する唯一現実的で有効な政策と思います。
個別での交渉を優先して米国の独り勝ちを目標とするトランプ米大統領に対して、ユーロ圏各国はあくまで多国間での結束を優先し世界規模での成長を目標とすべきです。
米国は今や、中国やメキシコとの貿易戦争を想起させる動きになりつつあり、これが欧州にどう影響してくるのか、今後は米国中心の保護主義という見方がキーワードだと判断します。

先週はレンジ1.0650~1.0780の中で方向模索でした、
1月23日の 1.0693 〜 1.0769
1月24日の 1.0719 〜 1.0775
1月25日の 1.0710 〜 1.0770
1月26日の 1.0657 〜 1.0765
1月27日の 1.0657 〜 1.0725

テクニカルにみると、日足の一目均衡表で
先行スパン2が 1.0826 で横ばい
先行スパン1が 1.0613 で下降中
実勢値     1.0696 27日引け
転換線が    1.0682 で横ばい
基準線が    1.0558 で横ばい

予想レンジは、引き続き1.0600~1.0800

昨年5月3日の1.1616からの下げのトレンドの中なので
下方向への流れの可能性が依然高いと想定しますが
足元は、ドルがトランプ相場の調整ドル売りの最中なので
ユーロが底固く、先週も一時1.07台を回復しました。
ここまでは先々週とほぼ動きと解釈に変わりがありません。

日足の一目均衡表・実勢値が基準線と転換線とを上抜けて、且つ遅行スパンも実践を上抜けてきている状況では、勢いは上向きと判断されます。
上値目途は、横ばいで推移している先行スパン2の1.0826です。加えて90日線が1.0795で下降中です。
下値目途は、転換線、下降中の先行スパン1と同水準の下降中の55日線、基準線と多いです。

方向感がハッキリしない中、見方としては、1.0682の転換線を上回って推移している内は、高値更新の可能性ありと判断します。ここを割り込んで回復でいない場合には下値目途を意識した展開と想定します。


予想レンジは、引き続き1.0600~1.0800 と見ます。

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