短期トレンドが変化。下値リスクに注意
直近の日足は実体のやや大きい陰線引けとなり、この陰線が9/16に付けた155.15を直近安値として下値を切り上げて来たサポートラインから下抜けた位置で終えており、10/31に付けた166.69で戻り天井を確認した可能性が生じています。
週初から下値トライの動きが強まる可能性が高く、一段の下落リスクに注意が必要です。162.00以下に強い下値抵抗が散在しますが、159円も割り込んで終えた場合は新たな下落リスクが生じて155〜156円台をトライする動きが強まり易くなります。逆に、165.50-60の抵抗を上抜けて終えた場合は“ニュートラル”な状態に戻します。
可能性が低いと見ますが、166.50-60の抵抗を上抜けて終えた場合は、163円台までの調整的な下げに留まった可能性が高くなり、“ユーロ強気”の流れに戻して一段の上昇に繋がり易くなります。
日足の上値抵抗は164.20-30,164.80-90,165.40-50に、下値抵抗は163.10-20,162.50-60,162.00-10,161.10-20にあります。
21日、120日、200日移動平均線は164.37,165.13,164.81で収束しており、これらを下抜けた位置で終えています。“ダマシ”の範囲内ですが、直近の陰線が短期トレンドに変化を生じさせており、下落余地が拡がる可能性により警戒が必要です。
一方直近の週足を見ると、高値圏から陰線が出ており、単体では下値リスクのやや高いものです。また、9月に付けた155.15を直近安値として下値を急角度で切り上げて来たサポートラインを若干下抜けた位置で終えており、短期トレンドに変化が生じ始めています。
163.00-10,161.80-90に今週の週足ベースで見た強い下値抵抗がありますが、全て下抜けて越週した場合は2022年3月に付けた124.40を基点とする長期的なサポートラインを再び下抜けて160円割れトライの動きが強まり易くなります。
一方上値は、165.20-30に週足ベースで見た強い上値抵抗が出来ており、これを上抜けて越週しない限り下値リスクがより高い状態です。またこの場合でも166円台に実体を乗せて越週しない限り、下値リスクを残します。
今週の週足ベースで見た上値抵抗は164.50-60,165.20-30,166.00-10に、下値抵抗は163.00-10,161.80-90,160.50-60,158.80-90にあります。
31週移動平均線は165.39に位置しており、この下に入り込んで下値リスクが点灯中です。また、62週線は162.66に位置しており、短期的な下値抵抗として働く可能性がありますが、160円を割り込んで越週した場合は新たな下落リスクが生じます。
上値は、163.80-90に軽い抵抗が、164.20-30,164.50-60,164.90-00,165.30-40に強い抵抗が出来ており、全てをクリアし切れない可能性が高いと見ますが、165.60超えで終えた場合は“ニュートラル”な状態に戻して下値リスクがやや後退、166.10-00,166.50-60の抵抗をクリアして166.60超えで終えた場合は、調整下げに留まった可能性が高くなり、一段のユーロ上昇に繋がり易くなります。
下値は、163.10-20,162.50-60,162.00±10銭、161.40-50,161.10-20,160.50-60に強い抵抗がありますが、どこまで切り崩せるかトライする動きへ。
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