上値余地を探る動き、160円を割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯
昨日の海外市場では米4-6月期GDP確報値が事前予想2.9%に対し3.0%と不変だったことや、新規失業保険申請件数が減少したことから、経済、労働市場への楽観的な見方が拡がり、金利が上昇してドル全面高の展開となる中、ユーロが対ドルで売られ、ユーロ/円は一時161円を割り込む場面がありましたが、その後、米住宅関連指標が弱かったことから金利が緩み、ユーロが対ドルで買い戻される動きに連れて、ユーロ/円も161円台後半まで連れ高となり、そのまま高値圏で引けています。
チャートを見ると、直近の日足は陽線引けとなり小幅続伸し、上値余地を探る動きが継続中です。一方で163.80-90に強い上値抵抗が控えており、これを上抜けて終えるまでは日足、週足の形状が改善せず、下値リスクを残した状態です。また、中期トレンドがまだ弱く、167.30超えで越週するまでは“ユーロ強気”の流れに戻しません。短期トレンドが変化して日が浅いことから、上値トライの動きが継続すると見られますが、160円を割り込んで終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクがやや高くなります。上値抵抗は162.50-60,163.10-20,163.80-90に、下値抵抗は161.80-90,161.00-10,160.60-70,160.30-40にあります。
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