上値余地を探る動き、159.50以下で終えた場合は下値リスクが点灯
中国の金融緩和政策の効果への期待から、東京市場では朝方からリスクオンの動きが強まり、円の売り戻しが優勢となる中、ユーロ/円は堅調推移となりました。欧州市場に入るとユーロ金利が上昇し、ユーロが対ドルで1.12台に乗せる動きとなり、ユーロ/円も161円台半ばまで連れ高となりましたが、その後、NY市場で発表された米新築住宅販売が市場予想を上回ったことから長期金利が上昇、ドル全面高となる中、対ドルでユーロが大きく反落し、ユーロ/円も161円絡みまで小緩んで引けました。
チャートを見ると、直近の日足は続伸して終えています。161.10-20の日足の抵抗を実体ベースで上抜けきれておらず、また、161.60-70の上値抵抗にもぶつかって押し戻されていますが、下値を切り上げる流れを維持しており、日足の形状も悪化しておらず、上値余地を探る動きが継続すると見られます。中期トレンドが弱い状態にあり、162.50超えから厚くなる上値抵抗をこなしきれない可能性も高いと見られますが、164円台に実体を乗せて終えれば一段の上昇に繋がり易くなります。上値抵抗は161.40-50,162.00-10,162.50-60,163.10-20に、下値抵抗は160.60-70,160.20-30,159.90-00,159.60-70にあります。159.50を割り込んで終えた場合は下値を切り上げて来た流れに変化が生じて、下値リスクがやや高くなります。
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