トルコリラWeekly じりじりと戻りを試す展開に、経済指標発表に注目(24/5/13)

先週のトルコリラは、トルコ中央銀行(トルコ中銀)によるタカ派姿勢などを材料にしっかりの展開となった。

トルコリラWeekly じりじりと戻りを試す展開に、経済指標発表に注目(24/5/13)

じりじりと戻りを試す展開に、経済指標発表に注目

【先週のトルコリラ】

先週のトルコリラは、トルコ中央銀行(トルコ中銀)によるタカ派姿勢などを材料にしっかりの展開となった。

9日、トルコ中銀は、四半期インフレ報告を公表。2024年末の消費者物価指数(CPI)上昇率の中間値の予想を前回の36%から38%に引き上げた。カラハントルコ中銀総裁は、「金融引き締めスタンスを維持し、インフレの長期的な悪化を防ぐ」と表明したほか「インフレ率は今月ピークに達し、その後ディスインフレ傾向が定着する」との見通しを示した。

トルコ中銀は、25年末のCPI上昇率予測を14%、26年末の予測は9%とそれぞれ据え置いたが、カラハン総裁は、「インフレが大幅に悪化した場合は金融政策をさらに引き締める」と改めて表明するなどタカ派な姿勢を示した。

一方、10日に発表された3月鉱工業生産は前月比、前年比ともに前月よりも悪化しており、高い金利維持に伴う実経済への影響が重しとなり、トルコリラは4.8円台より上では上影(上ヒゲ)がやや目立った。

トルコリラ・円(東京時間:5月6日―5月10日)
※Investing.comの日足を参照

始値:4.7550円
高値:4.8583円
安値:4.7470円
終値:4.8138円 

【先週と今週の重要指標】

※時間は東京時間

5月10日
16時00分、3月失業率、前回:8.7%、結果:8.6%
16時00分、3月鉱工業生産(前月比)、前回:2.8%、結果:−0.3%
16時00分、3月鉱工業生産(前年比)、前回:11.2%、結果:4.3%
5月13日
16時00分、3月経常収支、前回:−32.7億ドル、市場予想:−38.0億ドル
16時00分、3月小売売上高、前回:25.1%
5月17日
16時00分、5月予想インフレ(翌12カ月)、前回:35.17%

※予定は変更することがございます。

【今週の見通し】

今週のトルコリラは、13日や17日に発表される主要経済指標の内容を見極める展開となりそうだ。トルコ中銀のタカ派姿勢はトルコリラ買いの材料となるが、弱い経済指標はトルコリラ売りの材料となる。

トルコ中銀が、2024年末のCPI上昇率の中間値の予想を36%から38%に引き上げたことから、17日に発表される5月予想インフレ(翌12カ月)も1−2%引き上がる公算が大きい。一方、3月鉱工業生産の大幅な悪化を受けて、トルコ経済への警戒も高まっていることから、トルコリラの上値は重くなっている。「高いインフレを抑えるためには利上げも辞さない」というトルコ中銀の明確な姿勢は、トルコ経済にネガティブな影響を与えることから、トルコ中銀は難しい判断を迫られている。経済指標の悪化が続く場合、「タカ派=トルコリラ買い」という見方は適切ではなくなるだろう。

一方、テクニカル面は良好だ。日足ベースでは、3月13日の史上最安値4.5227円から下値をじりじりと切り上げており、下値不安は乏しい。4月中旬に50日移動平均線を上回った後、日足の一目均衡表の雲上限や100日移動平均線も突破していたが、日本当局と思われる円買いドル売り介入などが影響して、雲下限水準まで押し戻された。

ただ、S&Pによる格付け引き上げなどが材料視されて値を戻しており、雲上限より上を推移している。目立った上値抵抗線が観測されないことから、テクニカル面では戻りを試す展開となりそうだ。日本当局による介入観測が残っていることや、トルコ経済の弱さが上値を抑える要因となるが、4月下旬から5月上旬につけた4.8円台後半を意識した展開を想定する。

じりじりと戻りを試す展開に、経済指標発表に注目

トルコリラ円日足

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