豪ドル/円、短期は強気を維持。82円台の抵抗も抜け切れない状態
オーストラリア経済は、引き続き拡大基調にありますが、米大統領選後の対ドルでの豪ドル急落など、外的要因による為替相場の影響を強く受けています。豪ドル/円については円が全面安となった反動で82円台半ばまで続伸しましたが、本日発表された雇用統計で就業者数が予想より弱い数値となったことから、上値がやや重くなっています。
チャートを見ると、日足は82円台半ばにある中期的な上値抵抗を上抜けきれずに小反落しましたが、9/15に付けた75.97を直近安値として下値を切り上げる流れを変えていません。また、21日移動平均線が80.20に、200日移動平均線も79.95でサポートした形となっていることから、80円割れで終えない限り、短期トレンドは豪ドル強気の流れを維持します。日足の上値抵抗は82.50-60、83.10-20に、下値抵抗は80.70-80にあります。
一方直近の週足を見ると、実体が小さく下ヒゲが非常に長い陽線引けとなり、下値トライに大きく失敗して越週しています。この反動から今週は上値トライの動きが先行しましたが、82円台半ばにある中期的な上値抵抗には一旦ぶつかった状態です。また、月足ベースで見た強い上値抵抗も82.60-70にありますから、これをしっかり上抜けて来るまでは下値リスクにも警戒が必要でしょう。31週移動平均線は78.60にあり、これを上抜けて中期トレンドは豪ドル強気の流れに入っていますが、62週線は81.92にあり実体ベースでは上抜けきれておらず、下値リスクを残しています。また、2014年11月に付けた102.84を起点として上値を切り下げる流れにも変化が認められず、この上値抵抗が82.00-10あることから、引き続き82円台が壁となる可能性にも注意が必要です。
今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は、82.50-60に、下値抵抗は80.70-80、80.00-10にあります。可能性がまだ低いものの80円割れで越週した場合は、11/16に付けた82.61で目先天井を確認した可能性が点灯します。逆に82.50超えで越週した場合は、一段の上昇に繋がり易くなります。
豪ドル/円【週足】:(11/16現在31週移動平均線は78.60あり、これを守って上昇トレンドを維持しているが、62週線は81.92にあり上抜けきれていない)
オーダー/ポジション状況
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