ドル円109円台後半へ
ドル円109.50を突破、日経平均も続伸。
ドル円は本日東京時間も堅調に推移、昨晩海外市場でつけた109.34を超えさらに109.50を上抜ける展開となっています。
日本時間の18日に予定されているトランプ−安倍会談を控え午前中は一時108円台に戻す局面もありましたが、下値は堅く108.79レベルで反転しています。
今日日中は、最近低迷していた原油先物価格が昨日来月末のOPRC会合での減産合意を目指して関係者に動きが見られるとの報道もあって急反騰、一時一バレル46台を回復したことも追い風となっています。
円安を好感して日経平均株価も本日も上昇、194円高の17,862円で引けています。
相場のスピードと時間との勝負か、現実に戻る前に大相場に入る可能性も
今のところ具体策が出ていないだけに、思いがけず紳士的な対応をとるトランプ氏に米国内外のどの立場から見ても政策期待が先行しているのだと思われますが、後は相場のスピードと就任に向けていろいろな現実が顕現するまでの時間との勝負になっているように見えます。
ここまで大きな動きとなってくると、少し引いてこの10年の高値だった昨年6月の125.86から英国のEU離脱投票決定時の直近の安値が99.00から02あたりでしたので、フォボナッチの38.2%戻しの水準が109.25あたり。「まだ」なのか「もう」なのかますます悩ましいレベルではあります。意外に投資家筋のショートの損切りに時間がかかったのではないかとの観測もあり、ここからポジションを再構成するとすると50%戻しの112.44、61.8%の115.61あたりも遠望することになるのでしょうか。
当面の試金石は安倍トランプ会談
当面、米国時間17日に設定されている会談で、選挙前にクリントン氏とは面談していながら、トランプ氏とは初対面となってしまった安倍首相に対し、トランプ氏がTPPや安全保障当のテーマに関してこれまで同様、鷹揚で柔軟な姿勢を示すか否かがドル円としては最初の試金石となることでしょう。
海外時間に入りセントルイス連銀のプラード総裁のスピーチ原稿にトランプ政権のインフラ支出増加が2018年から成長を押し上げる公算があること、規制緩和への転換が生産性と成長を押し上げる可能性もあることなどが記載されていたこと等により、ドル円はさらに上値を伸ばし109.61をつけています。
今晩米国では22:30に生産者物価指数、23:15には鉱工業生産と設備稼働率が発表となります。序盤の欧州株価指数先物は、まちまちの推移です。
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:上村 和弘
2024.12.09
ドル円週間見通し 米雇用統計直後の戻りは鈍く、11月15日から三段目の下落期入りを伺う(12/9)
11月雇用統計では、非農業部門就業者数が前月比22万7000人増となり市場予想の20万人増を上回ったが、10月分は速報の12万人増から3万6000人増へ大幅に下方修正された。
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.12.07
南アランド円週報:『南アGDPはマイナス成長を記録。来週は南アフリカのインフレ指標に注目』(12/7朝)
南アランドの対円相場(ZARJPY)は、11/7に記録した約4ヵ月ぶり高値8.86円をトップに反落に転じると、今週初に、一時8.18円(9/20以来の安値圏)まで急落しました。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.12.07
トルコリラ円週報:『リセッションと高インフレの二重苦で弱含み。来週も続落リスクに要警戒』(12/7朝)
トルコリラの対円相場は、今週前半にかけて、約2ヵ月ぶり安値となる4.27円(10/4以来の安値圏)まで急落しました。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。