ユーロドル1.08台後半、欧州圏のインフレ懸念再燃
30日の東京市場でユーロドルは1.08台後半で方向感に欠ける動き。朝方1.0880レベルで取引が始まったユーロドルは、日中は米長期金利の反発に売り優勢の展開となり、夕刻にかけ1.0856まで小幅に値を下げる動きとなりました。しかし、夕刻発表されたドイツの一部地方やスペインの8月CPIがインフレ加速の兆候を示したことから再びユーロ買いとなり、東京時間18:30現在は1.0887レベルで取引されています。
昨晩海外市場では、発表された米7月JOLTS雇用動態調査が大きく市場予想を下回り、労働市場の需給ひっ迫に改善の兆しが見られたこと等から、米長期金利が急低下。一時1.0782まで売り込まれていたユーロドルは発表後1.0892まで急反発し、1.0879レベルで東京時間につないでいます。
テクニカルにはユーロドルは、200日移動平均線付近で下げ止まり転換線もクリア、下げ止まり感が出ています。上方向のターゲットは1.0903付近を下降中の21日移動平均線です。
序盤の欧州主要株価指数は、インフレ高進懸念におおむね軟調推移。
今晩この後は、21:00に独8月CPI速報値、21:15には米8月ADP全国雇用者数、21:30に米4〜6月期GDP改定値および、米7月卸売在庫、23:00 米国7月住宅販売保留件数 の発表が予定されています。
ユーロドル日足
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