シカゴポジション(CME)376
シカゴポジションがまだ2週分遅れています。来週末(実質は再来週)には追い付く可能性あります。今週も実際の相場のみ流れを追います。
(ご参考:2月21日現在のシカゴポジション)
主要通貨ポジション(単位:枚)(2023年2月21日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
オセアニア通貨安が続いていますが、豪ドルショートは減り続けており、やれやれの利確(?)中心の動きが予想され、一方のNZドルは損切りになっています(NZドルロングを大きく積み上げたのが1月31日締日で終値が0.6430でした)。ドル円はややドルロングを積み上げており、先週金曜日の大幅なドル安前のポジション残高(3月7日締日)が気に掛かります。ユーロは我慢してロングをキープしています。
チャートのポジションはシカゴ締日の2月21日分まで更新されましたが、まだ2週分足りていません。チャート内の〇印では昨年10月11日締日終値が0.6272で底値、ポジションは2週後の10月25日締日に▼51,446枚が最大でした。その後は豪ドル高でポジションを減らし続け、21日現在では半減となる▼24,788枚です。相場は1月31日締日終値が0.7054でしたので、そこからもショート減になっており、先週もスクエア方向への動きが予想されます。尚、チャート内にある黒の緩やかな豪ドル高トレンドラインは昨年8月16日締日の高値(終値)と1月31日の高値を結び、現在は0.7080付近にあります。ここから平行に下すと下限は0.6350が押しの目途になります。
さて、実際の相場は、先週「…2月2日高値からの抵抗線が今日現在では0.6820、金曜日には0.6760まで下りてくるので、今週は上下どちらかに抜ける可能性があります。下限の0.6710を日足終値で切ってくると、0.6680、0.6630、0.6580の順にあるサポート狙いで、短期の豪ドル安トレンドは継続します。一方、高値からの抵抗線(0.6820〜0.6760)を越えると、ここまでの豪ドル安からの調整時間帯に入り、戻り高を確かめる動きになります」としましたが、先週は3月6日の高値0.6770が週間の高値になりました。
0.6820(金曜日段階では0.6760)の抵抗線が効き、一方で下値は0.6710を切ったことで先週金曜日には0.6565まで下落し、終値では0.6580のサポートを守りました。現状ではまだ豪ドルが弱く、2月2日高値からの抵抗線が0.6700、ここから平行に下すと0.6540、更にもう一段下すと0.6460になります。木曜日までは豪ドル安が続いていましたが、金曜日の米雇用統計やシリコンバレー銀行(SVB)の破綻による米金利大幅低下で豪ドルは戻しています。従い目先は0.6700の抵抗線を越えられるか否かをみます。週足でも同じ週の高値からの抵抗線が0.6730にあるので、豪ドル高への動きになるかは今週末で0.6740以上のNY終値が求められます。その場合、次は0.6780、0.6820に抵抗線が控えていますが、0.6740越えで短期の流れが変わります。下値は先週底値の0.6560〜70を下抜けるかになります。ここを切れてくれば0.6540と0.6460のサポート狙いに入れます。現状は突発材料による相場の方向感を失くす動きになっていますが、SVBがリーマン並みのショックになれば、ドル安になりますので要注意となります。(1豪ドル=0.6666米ドル、3月13日13:40)
シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
オーダー/ポジション状況
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