天然ガス 2008年以来の高値
欧州のエネルギー危機に8月31日から9月2日までのノルドストリーム停止が輪をかけています。停止自体は設備点検によるものですが、前回設備点検で停止した際に天然ガス供給は再開したものの、供給量削減を伴ったことで現時点のロシアから欧州への供給はピークの2割に過ぎません。
もし今回の再開後にも供給量削減があったらという懸念が天然ガス価格の高騰を招き、8月8日安値7.532ドルから23日には10.028ドルと10ドルの大台超えを見ています。10ドルの大台超えは2008年7月以来14年ぶりの高値となりました。史上最高値は2005年につけた15.780ドルですので、その時期も含めて過去18年の月足チャートをご覧ください。
ここから上の水準では大台11ドル、12ドルといった節目、そして2008年高値13.694ドルといった水準があげられますが、天然ガス価格の高騰が商品全体の価格上昇を引っ張っている感じもあり、インフレのピークアウトは特に欧州ではまだ先ということになるかもしれません。
明日のジャクソンホールにおけるパウエル議長の講演も含めて9月の中銀会合は一段と注目度が高まることになりそうです。
オーダー/ポジション状況
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