豪経済の構造変化
豪州中銀Kent副理事(経済担当)の講演(“ブームの後で”)から一部抜粋した内容で、鉱山ブーム前からの2002年〜2016年にかけての鉱山関連と非鉱山関連の数値をグラフ化したものです。
上段部分:鉱山関連の経済活動推移で、棒グラフのオレンジ色はネット鉱山投資の伸び、青色はネットの資源輸出の伸びを示したもの。折れ線グラフはその合計した伸び
下段部分:非鉱山関連の伸び率を表したもの
資源関連投資は相変わらずのマイナスの伸びに対して、鉱山関連の純輸出額伸びは増加しており、最近鉱山関連がGDPにプラスの影響を与えていることが解ります。一方で、非鉱山関連は2009年を底にして、着実に右肩上がりのトレンドになっています。
流石に最近頭打ちにはなっていますが、まだ上昇過程の修正域内にいると思われます。これらを合わせてみると、豪州経済はかなりバランスとれた経済成長の中にいると思われます。
それでは非鉱山関連の内容を見てみると、
下図はGDP伸びにおける4項目(左上:家計消費、右上:住宅投資、左下:純サービス輸出、右下:公共需要)の貢献度を示したグラフです。
GDP伸びにおける4項目(左上:家計消費、右上:住宅投資、左下:純サービス輸出、右下:公共需要)の貢献度
上記項目で家計の伸びが横ばいに近い形となっています。実質所得の伸びが鈍化しているので、まだ期待し難いところがあります。住宅投資は高値圏で横這っている状態になっています。また、純サービス輸出と公共需要が回復しており、家計と住宅の伸び悩みに対応している形となっています。
現在牽引している純サービス輸出と公共需要が引っ張っている間に、消費などが伸びてくると豪州経済は一段の拡大方向に入り、利下げ打ち止めの流れになると思われます。
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.12.05
ドル円、底堅さも感じられる中150.50を挟んでの動き (12/5午前)
5日午前の東京市場でドル円は150円台半ばでのもみ合い。
-
ユーロ(EUR)の記事
Edited by:川合 美智子
2024.12.05
ユーロ円 小じっかりの展開。158.50超えで終えれば下値リスクがやや後退(24/12/5)
チャートを見ると、直近の日足は陽線引けとなり続伸しました
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:上村 和弘
2024.12.05
トルコリラ円見通し 対ドルでリラは史上最安値更新だが、ドル円の反騰で4日ぶり反発(24/12/5)
トルコリラ円の12月4日は概ね4.35円から4.30円の取引レンジ、5日早朝の終値は4.33円で前日終値の4.30円から0.03円の円安リラ高だった。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:橋本 光正
2016.09.15
豪州8月失業率結果(2016年9月15日)
15日に発表された豪州失業率は以下の通りとなり、数値自体は予想を下回り豪ドルは売られました。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。