ユーロドル一時1.18台、小動きながら下値を広げ2ヶ月ぶり安値を更新
18日の東京市場でユーロドルは1.19挟みの小動き。朝方1.1907レベルで取引が始まったユーロドルは、米長期金利も10年債利回りで1.5%台を回復して小康状態となる中で手掛かりに欠け、日中は1.1905-24レンジでの取引に終始。しかし、夕刻にかけ再び10年債利回りが低下し1.5%を割り込んでくるとユーロドルも昨晩安値を下回る1.1885をつける場面もありました。ただ、ユーロ売りが加速することもなく、東京時間18:30現在は1.1917レベルで取引されています。
昨晩海外市場では米長期金利が急速に反落してFOMC後の上昇分を戻す中で、ユーロドルは株価軟調の余波と、ECB関係者のハト派発言に続落する展開となり、NY時間までにFOMC後の下落幅とほぼ同じ100pips以上をさらに失い、一時1.18台に突入しました。
テクニカルにはユーロドルは昨日の下落で200日線を下放れ、さらに一目均衡表の「雲」の下限も突き抜けて、ユーロ売り地合いが強まっています。本日はやや持ち直しているもののここまでは「雲」の下での取引が続いています。現状は3末の年初来安値からの上昇の61.8%(1.1919)付近での取引です。下方向のターゲットは同76.4%戻しの1.1837、上方向の当面のレジスタンスは一目均衡表の「雲」下限の1.1943となります。
昨晩発表されたフィラデルフィア連銀景況指数等の米経済指標が強ければ、米長期金利も一段の上昇を見たかもしれませんが、発表された3指標すべてが芳しい内容ではなかったことから市場は冷や水を浴びせられ、足元の景気動向を見つめ直す形となりました。FRBの「タカ派急旋回」がこれで消化されたという感じもしませんので、米長期金利動向には引き続き注目する必要があると思われますが、米長期金利が低下しても材料を変えて売られ続けるユーロドルの地合いはよほど弱いと考えざるを得ません。
序盤の欧州主要株価指数はまちまちの動き。今晩この後は重要な経済指標の発表等のイベントは予定されていません。
ユーロドル日足
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