ドル円政策への思惑で乱高下株反発
ドル円株価ともにニュースに踊り乱高下
本日の東京市場では日銀の金融政策や政府の財政政策をめぐる思惑でドル円、株価ともに乱高下する展開となりました。
朝方は日経新聞の報じた追加緩和に関し、日銀内部で複数案が検討されているとの報道にドル円、株価ともに反発、105円台をつけました。さらにFNNが政府の経済対策が27兆円となると報道、加えてウォールストリートジャーナルが日本政府が50年債の発行を検討していると伝えたことから円安が加速し、この日の高値となる106.54をつけました。
しかし、50年債に関しては財務省幹部による否定が報道されドル円は再び105円台前半へ下落。
今度は2時過ぎに安倍首相が経済対策の事業規模を28兆円とし、8月2日に閣議決定すると表明したとの報道が伝わり、再びドル円は瞬間風速で106円台に乗せたものの、その後は勢いを失い105円台半ばを中心とした取引となっています。
日経平均も後場が開くと16,830円の高値をつけましたがその後はやや落ち着き、終値は前日比281円高の16,664円でした。
織り込み状況がややわかりにくくなるも「ゼロ回答」はリスク
最近では珍しく短時間に経済対策をめぐるニュースに上下に振り回される忙しい相場となりました。財政政策はこれでほぼ概要が見えたものの、日銀の金融政策に関しては結局どこまで織り込んでどこまで期待の泡をつぶしたのかがよくわからない状況となっています。
たぶん、ヘリマネに関しては本日の50年債も含め完全に期待からはずれ、追加金融緩和についてはかなりの期待が残っているといったあたりでしょうか。
いつぞやのようにこの状況で日銀が「まさかのゼロ回答」に出ると総逆ねじ巻きになりかねないリスクがあると考えたほうがよいようです。
明日未明のFOMC声明文に注目
日中は日本ネタでばかり相場が動いた感があるものの、本日のメインイベントは明日未明3:00のFOMCの結果公表。政策金利変更の可能性はほぼありませんが、声明文に今後の金利政策の方向性をうかがわせる何かが含まれるか否かに注目が集まります。
序盤の欧州株価指数先物は概ね堅調に推移。
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