米連邦公開市場委員会(FOMC)の金融政策記者発表
(2021年1月26日・27日開催分)
昨日、FOMCの金融政策に関する記者発表がありました。内容は従前の予想通り、金利や債券購入額など、全て据え置きとなりました。FOMCの記者発表内容は12月時とほとんど変わらないので、今回はFRB議長の記者会見中のスピーチ一部を抜粋します。
次回は3月17日(水曜日)に予定されています。
パウエルFRB議長の記者会見中のスピーチ要旨
(前略)
昨年夏に経済活動は急激な反発を見せた後、回復ペースはここ数ヶ月では緩やかになっている。ウィルスの再発やより大きな社会的行動制限により、最も影響を受けた部門を中心にして弱さが見られる。サービス関連の家計消費は低いままで、旅行業や接客関連を含めて、とりわけ密接に集まることが求められる部門が低い。
対して、住宅部門は、低い住宅金利の一部にも助けられ、下方から十分に回復した。企業投資や製造業部門も回復した。
(一部略)
全般的な経済活動に関して、労働市場の改善ペースは最近減速した。昨年12月の14万人マイナスの雇用はウィルス再発が経済活動の重石になった産業が著しく、特にレジャーや接客部門が約50万人の雇用を失った。
(一部略)
またパンデミックはインフレに著しい爪跡を残した。春の急激な下落に続き、消費者物価は夏に回復したが、最近は横這いになっている。パンデミックによりマイナスの影響を受けたこれら部門にとって、物価はとりわけ弱い。年率ベースでみて、インフレは我々の長期目標である2%を下回ったままである。
我々が直面している挑戦を過小評価すべきではなく、幾つかの進展があれば今年末には改善される見通しに向かう。広がるワクチン接種はパンデミックを遠ざけることが出来、より正常な経済活動に戻せる。財政政策の支援は家計や企業を助けている。加えて、昨夏以降、経済は予想以上に元気を回復した。これは一部に家計や企業の順応性を反映したものである。最終的に、金融政策は回復を下支え、それを継続していく主要な役割を演じている。
(これ以下は議会から使命受けているFRBの2%インフレと最大雇用達成のために、あらゆる手段を活用することに注力するとの内容で、これまでの金融政策を維持していくことを確認した内容です。)
(以上)
(注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。
(上記出所:FRB HP)
昨日のドル円相場は、NY株式市場の一部銘柄への投機的動きが続き、その過熱感から市場心理が冷やされ、NYダウ中心に大きく売られました。その後のFOMCでは従前予想通りとなり、結局、株安・債券高(金利低下)により、リスク回避のドル買いとなりました。
昨日のFOMC予想内で添付した日足チャートのラインAの104円30銭付近の抵抗線を試しているところです。今日の終値でその確認をしたいと思います。確実を期すために104円50銭以上の終値を確認すると次は104円80銭に抵抗線が控えています。下値は104円未満の終値になると上げ一服で、更に103円55銭にあるサポート切れで、今回の上値トライは失敗になります。
(2021年1月28日14:25、1ドル=104円29銭)
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.10.18
NZドルWeekly 第3四半期CPIは大幅減速も想定線、11月会合での大幅利下げは既に織り込み済み(24/10/18)
今週のNZドルは、第3四半期消費者物価指数(CPI)がほぼ想定通りの鈍化となった一方、不安定な中国情勢などが意識されて、やや上値の重い展開となった。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.10.18
豪ドルWeekly 強い雇用情勢で年内利下げ観測は一段と後退、中国情勢睨みの展開は続く(24/10/18)
今週の豪ドルは、良好な雇用情勢が確認できた一方、不安定な中国情勢が上値を押さえたことなどから100円台でのもみ合いとなった。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.10.18
ドル円150円近辺、三村財務官の牽制発言で小幅反落 (10/18午前)
18日午前の東京市場でドル円は150円を挟んでの動き。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2021.01.28
ドル円 年初来高値に面合わせ、更新できるかを注視(1/28夕)
28日の東京市場はドルが小じっかり。一時104.30円台まで値を上げ、年初来高値を視界内に捉えた動きが観測されている。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2021.01.28
2021年のドル円相場見通し:『100円割れは通過点。ドル安円高を予想する5つの理由』
2020年は、新型コロナウイルスの感染拡大や日米トップの同時交代といった歴史的動乱が複数生じたにも係わらず、ドル円相場の値幅は、わずか11円程度に収まりました。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。