5月ニュージーランド・PMI指数
16日(金曜日)早朝、NZのPMI指数(企業景況感指数)が発表されました。数値は大きく改善し、かつ4月も若干ながら上方修正となっています。最近低調気味のNZ経済指標が続き、このPMI指数自体も昨年末〜今年1月まで低調(下図ご参照)となり、3月一時的に回復したものの、4月は前月比ダウンでした。しかしながら、今回の数値で、現状〜先行きでは明るさが出てきています。
(1)項目
(2)PMI指数の月別推移と3ヶ月移動平均
PMI指数は50(黒い線)を基準に「良し・悪し」を示していますが、NZ経済は全般的に好調さを維持しているので、55(赤い線)に別途基準ラインを加えています。
上図を見ると昨年10月〜今年1月まで55を下回っていましたが、2月に55.7に回復してから昨年初レベルまで改善しています。
この結果を受けて第2四半期以降の経済指標が改善していくのか注目して行きたいと思います。昨年第4四半期の低迷は悪天候が長いことが指摘されていますが、それを脱却しつつあるようです。
NZドル/米ドルは従来からこの指数への反応度合いは小さく、今回も10ポイント程度の値動きしかありません。しかしながら、オセアニア通貨が対ドルで強まっており、今回の数値がNZドル強調地合いの下支えになっていると思われます。
今週のNZドルはシカゴポジション79内で記した「…この上の抵抗線は0.7240〜50米ドルにあります。ここまでくるとシカゴポジションは完全にスクエアになると思われます。更に上値の0.7330〜40米ドル抵抗線をバックにショートを積み始めるか、ここを越えるエネルギーを作り、新たなNZドル高に繋げていくか、ポイントとなる抵抗線に当たります。」
0.7250米ドル越えて、0.7320米ドルまで急伸し、その後急反落しました。現在は0.7240米ドルを再度下回っています。少なくともロングは手仕舞いして、一度ショートにしたかもしれません。
ここから0.7190米ドルと0.7130〜40米ドルにサポートありますが、後者を切らない限りはまだNZドル戻り高を狙える構えにいると思われます。但し、0.7090米ドル切るとこのNZ上げの流れは終了となりそうです。(6月16日11時20分、1NZドル=0.7210米ドル)
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