3. N$一段高、一年ぶりの高値へ（2016年6月9日）

N$一段高、一年ぶりの高値へ（2016年6月9日）

政策金利据え置き後のウィーラー総裁記者会見中N$ドルは一段高となり対ドルでは0.7139と一年ぶりの高値をつけています。

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N$一段高、一年ぶりの高値へ（2016年6月9日）

N$一段高、一年ぶりの高値へ

為替下落を前提としたインフレ見通しで為替高？

政策金利据え置き後のウィーラー総裁記者会見中N$ドルは一段高となり対ドルでは0.7139と一年ぶりの高値をつけています。対円でも76.29まで上昇。
総裁は記者会見の中で「あと一回の金利引き下げが予定に組み込まれている」としながらも「物価や為替レートの状況により予定は変更しうる」とも述べています。
また、総裁は「為替レートに対して中銀は限定的な影響しか与えることができない」とも発言しました。
ニュージーランドドルの急騰は主としてインフレ見通しの上ぶれを理由としているようですが、インフレ見通し上昇の要因の一つとして中銀が「予想される通貨の下落」を挙げているところがなんとも皮肉な状況です。

中銀のかじ取り難しく

ニュージーランドは中国の需要の減退と牛乳価格の低迷から輸出産業である農業が不振である半面、金融緩和策により住宅市場はバブルの様相を呈して、中銀は難しいかじ取りを強いられています。
オーストラリアほどではないにしろ、自国通貨安を明確に望む姿勢を崩さないニュージーランドドル中銀にとって今回の為替市場の反応は心外なものであることは疑いのないところで、今後の金融政策にも影響を与えそうです。
次回政策決定会合は8月11日に予定されています

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