ニュージーランドドル週報(2018年7月第5週)

米金利が上昇傾向にあることや、米中貿易摩擦問題がさらに拡がりを見せていることから、リスク回避的な動きにNZドルは対ドル、対円で上値の重い展開となっています。

ニュージーランドドル週報(2018年7月第5週)

NZ/円、短期、中期ともにNZ弱気。

8月1日に発表されたニュージーランドの第2四半期失業率は4.5%となり、前期比で0.1%悪化しましたが、就業者数は前月・前年比共に予想を上回っており、雇用市場の堅調さが窺えます。為替市場は失業率の悪化に若干反応を示しましたが、むしろ、米金利が上昇傾向にあることや、米中貿易摩擦問題がさらに拡がりを見せていることから、リスク回避的な動きにNZドルは対ドル、対円で上値の重い展開となっています。
チャートを見ると、日足は75.00-10の抵抗を攻めきれずに小反発に転じたものの、76円台の抵抗に阻まれて小反落しています。上値をトライする可能性を残していますが、週足、月足が上値を切り下げる流れにあり、中期トレンドが弱い状態にあるので、急反発にも繋がっていません。また75円割れで終えた場合は一段の下落リスクが点灯します。日足の上値抵抗は76.30-40、76.80-90に、下値抵抗は75.00-10、74.60-70にあります。21日移動平均線は75.79にあり、これを挟んで上下動を繰り返していますが、120日、200日線は76.76と77.63にあり、短期トレンドは下値リスクにより警戒が必要です。

一方週足は2週連続陰線引けとなり、上値を切り下げる流れに変化が認められません。今年1月に付けた、81.57を起点とするレジスタンスラインの上値抵抗は76.70-80に、2017年7月に付けた83.91を起点とするレジスタンスラインの上値抵抗は77.80-90にあります。現状は74.60〜75.00ゾーンに週足の下値抵抗がありますが、これを割り込んで越週した場合は新たな下落リスクが点灯、74円割れで越週した場合は72円方向への一段の下落リスクが生じます。31週、62週移動平均線は77.34と78.62に位置しており、中期トレンドはNZ弱気の流れにあります。
月足を見ると、7月足は小陽線で続落を食い止めていますが、上値を切り下げる流れからは上抜けられずに越月しています。この月足の上値抵抗は78.00-10にあります。また31ヶ月移動平均線も77.57に位置しており、この下に入り込んで下値リスクが高い状態にあることを示しており、月足はNZの“戻り売り”が有効であることを示唆しています。

NZ/円、短期、中期ともにNZ弱気。

NZ/円【週足】:(8/1現在31週、62週移動平均線は77.34と78.62にあり、中期トレンドはNZ弱気の流れに変わりない。)

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