豪ドル/円、上値の重い展開。中期トレンドは豪ドル弱気変わらず。
オーストラリア経済は緩やかな拡大基調を維持していますが、米中貿易摩擦問題が激化する中で、対中貿易比率の高いオーストラリアへの影響が懸念され、豪ドルは対ドル、対円で上値余地が限られる展開となっています。本日(8/2)も6月の貿易収支が発表され、予想以上に輸出が好調な伸びを示しましたが、為替市場はこれには全く反応を示しませんでした。
チャートを見ると、日足は81.90-00の下値抵抗に支えられて上値余地を探る動きに繋げていますが、83.50〜84.00ゾーンに強い上値抵抗が控えており、これを上抜けるほどの強い上昇エネルギーも感じられません。日足の上値抵抗は82.70-80、83.40-50、84.00-20に、下値抵抗は81.90-00にあります。21日、120日移動平均線は82.64で収束しており、現状はこれを挟んだ動きとなっていますが、200日線が84.29に控えており、上値を抑え込んだ状態に変わりありません。
一方週足は、2週連続陰線引けとなり上値を切り下げていますが、個々の足が下げ余力の強いものではなく、81.90-00の週足の下値抵抗も守って越週しています。今週はこの下値抵抗を支えとして、上値余地を探る動きが先行していますが、83円台の上値抵抗を攻めきれずに小反落に転じています。現状は82.00〜83.50を中心とする狭いレンジ内での揉み合いとなっていますが、84.00-20の上値抵抗を上抜けて越週した場合は下値リスクが若干後退します。逆に81.50割れで越週した場合は新たな下落リスクが点灯します。今週の週足ベースで見た上値抵抗は83.50-60、84.00-20に、下値抵抗は81.90-00、80.50-60にあります。31週、62週移動平均線は83.54と85.11に位置しており中期トレンドは豪ドル弱気の流れに変わりありません。
豪ドル/円【週足】:(8/1現在31週移動平均線と62週線が83.54と85.11にあり、中期トレンドは豪ドル弱気の流れを変えていない。)
月足を見ると、7月足は実体が小さい陽線引けとなりましたが、上昇エネルギーの強いものではないことや、2月の大陰線が中期トレンドに変化を生じさせており、3月以降はこの大陰線の足元で低位揉み合い状態が続いています。月足は80円台の下値抵抗を守っていますが、80.50以下の越月となった場合は新たな下落リスクが点灯します。8月足の上値抵抗は83.50〜84.00に、下値抵抗は80.50〜81.00にあります。31ヶ月移動平均線は83.35に位置しており、月足の実体ベースではこれを上抜け切れておらず、下値リスクがより高い状態にあります。
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.11.22
ドル円154円台前半、本邦CPI高止まり等で一時154円割れ (11/22午前)
22日午前の東京市場でドル円は「往って来い」。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:橋本 光正
2018.08.03
オーストラリア 6月小売売上高結果(2018/8/3)
6月の小売売上高は予想を上回る0.4%となりました。また5月(+0.4%)・4月(+0.5%)の数値は変わらずとなりました。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。