5月NY連銀製造業景況指数の予想
本日、5月NY連銀製造業景況指数(NY)が発表されます。前回4月は予想を大きく上回る26.3(予想19.5)でした。下図@を見ると、2019年以降は17(緑の横線)付近が高値でしたが、4月は完全にその水準を上回りました。2014年に29.5、2017年に27.1の高値がありましたが、それに匹敵する数値でした。今回予想も24.0ですので、高原状態が続きます。また下図Aでも、ISM製造業景況指数も60越えを重ねているので、先行きは明るい見通しになっています。しかも再度オレンジ色のNYがISMを上抜いているので、過去のパターンでは先々も上昇を強める可能性が高くなっています。尚、4月のISMが予想(65.0)に反して60.7と悪かったですが、60越えは過去でもあまり見ない好数値なので、5月以降も60絡み以上で推移していくのかを注目したいと思います。
(今回発表予想)2021年5月17日10時00分現在予想
@NY連銀製造業景況指数(青)と移動平均(オレンジ)
青の矢印は今回予想、赤はゼロ
緑は直近高値で17.2付近
AISM製造業景況指数とNY連銀製造業景況指数の3ヶ月移動平均線
NY連銀製造業景況指数は3月予想値を加味した移動平均線
下図はドル円の週足チャートです。年始からのドル高トレンドラインはA(=108円40銭)とB(=110円30銭)で、今週もこのレンジが中心となりそうです。このレンジの横抵抗線C(=109円80銭〜85銭)が目先の抵抗線、トレンドライン上限のBを越えればD(=110円70銭)が次の目途になりそうです。最大はダブルトップの111円になります。逆にAを切った場合にはE(=107円90銭)のサポート狙いになりますが、週末でAを下回って終わった場合にはドル高トレンドが崩れますので、下押しが深くなりそうです。今週は今日のNYを皮切りに水曜日のFOMC議事録、金曜日の欧米PMI指数辺りが鍵となりそうです。
(2021年5月17日14:30、1ドル=109円40銭)
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