NY原油アップデート(2016年6月3日)

昨日のNYタイムにOPEC総会が開かれ、これまでも何度もテーマとなった増産凍結といった上限枠設定を期待する向きもあったのですが

キーワード:

NY原油アップデート(2016年6月3日)

NY原油アップデート

昨日のNYタイムにOPEC総会が開かれ、これまでも何度もテーマとなった増産凍結といった上限枠設定を期待する向きもあったのですが、結局は前回同様に何の合意にも至りませんでした。このニュースを受け、WTI原油先物は49ドル台から一時的に47.97ドルまで売り込まれましたが引けにかけては再び49ドル台を回復する行って来いの動きとなりました。

急落後の急反発の要因としては、EIA週間石油在庫統計で在庫が減ったこともありますが、在庫減は予想されていたものよりは少なく、どちらかというと原油自体の足元の需給改善とNYダウの反発が要因となったと考えられます。

ただ、需給改善とは言っても少なくとも2016年中は供給過多の地合いは続きますし、5月19日の当コラムで書いたような押しはいまだ見られないものの、テクニカルには高値圏にあるという見方にも変化はありません。限月交代もありましたので、今一度週足チャート(期近つなぎ)をご覧ください。

              WTI週足

              WTI週足

このチャートを見るとわかりますが、現状では昨年10月9日高値50.92ドルがレジスタンス(ピンクのライン)となっていることがわかります。少なくとも同水準を明らかに上抜けない限り、今年2月以降の上昇トレンドに対していつカウンターの押しが入ってもおかしくないと見ています。

ただ、ひとつ気になる点として期近(現在は7月)と2番限月(現在は8月)の限月交代時のコンタンゴ(期先高のプレミアム)が縮小を続けていることです。このコンタンゴについても以前書いたことがありますが、今年2月以降スプレッドが着実に減少しています。本日現在では、7月限が49.20ドル、8月限が49.68ドルとわずか48セントとなり、限月交代時のスプレッドは50セント程度となっています。

このコンタンゴにおけるスプレッド縮小は、スポットの需給改善により期近の原油価格が上がることにより起きているとされ、もし今後もスプレッド縮小が続くようだと、思った以上に需給改善が続いていて原油価格が下げにくい地合いが続くということが考えられます。単に期近物の価格推移を追うだけではこうした点は見えてきませんので、引き続き調整を考えつつもコンタンゴのスプレッド推移も注視していきたいと思います。

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る