FOMC後(2016年3月17日)

昨夜のFOMCは予想通り現状維持の結果となりましたが、併せて発表された見通しでは市場参加者の利上げ思惑後退に寄せてきたかのように

FOMC後(2016年3月17日)

FOMC後

昨夜のFOMCは予想通り現状維持の結果となりましたが、併せて発表された見通しでは市場参加者の利上げ思惑後退に寄せてきたかのように、思った以上にハト派で年内の利上げ幅予想も0.5%と、昨年12月時点の1.0%から一段と緩やかなペースでの利下げを想定していることがわかりました。

こうした一連の発表を受け株式市場は素直に歓迎、NYダウは発表前のマイナス圏の水準から+74.23で引けました。いっぽうで為替市場は、利上げ思惑後退からドル売りで反応し、ユーロドルを中心としてドルが売られる展開となりました。昨日は株式市場だけでなく、原油も大幅高となっていて再び40ドルを視野に入れる勢いを取り返してきました。

これまでは、株高、原油高という動きではリスクオンの発想から、ドル円は円安の動きとなることが一般的でしたが、今回のFOMCでもって周辺市場と為替市場の動きに違いが出てきたのかどうかを見極める必要がありそうです。最近のドル円は112円台前半では買い、114円台半ばでは売りという値動きを繰り返してきました。今回のFOMC後の動きもこれまでのレンジの中で下限を試す動きではあったものの、レンジを抜けてはいません。

少なくとも周辺市場(株式、原油)と動きに違いが出てきたと判断するには112円台前半の安値圏を抜ける動きが必要でしょう。さらにドル円ではなくクロス円ということになると、ユーロ円は上昇していますし、ランド円、トルコリラ円でも週初からの下げが一服し、FOMC後は上昇に転じています。

下のチャートは、ランド円(60分足)にWTI原油先物(60分足)を並べて比較したものです。

FOMC後

対新興国通貨におけるクロス円に関しては、株式市場、原油市場といった周辺市場とのリスクオン、リスクオフといった相関はまだ失われていない、と考える方がよさそうです。

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