ランド円レポート月曜版
今週はランド円となります。
まず先週の振り返りですが、「6.80レベルをサポートに、7.40レベルとする流れ」と予想を立て、実際のレンジは安値が6.97レベル、高値が7.48レベルと、ほぼ前週の動き同様2週かけて行って来いの動きとなりました。予想レンジからもほぼ外れてはいないところですが、問題はここからでしょうか。
今週は10日にECB理事会、来週は14・15日に日銀金融政策決定会合、15・16日にFOMCと主要三極の金融政策イベントが目白押しです。ECB理事会に関しては12月同様に期待外れとなりそうな思惑から現状ではユーロ円にも買い戻しが入っていますが、サプライズ好きなドラギ総裁のこと、蓋を開けてみるまではわかりません。そして、来週は日米ともに現状維持との見方がコンセンサスではあるものの、逆にドル円はどちらにも動きうる状態と言えます。
ランド円についても今週はユーロ円を筆頭としたクロス円の動き、そして来週はドル円の動きの影響が大きくなりますが、それ以外にも直近のところでは、金が1279ドル台に乗せたり、WTI原油も36ドル台半ばまで買われたりと商品市場でのリスクオンの動きが目立っています。こうしたことを考えると、ランド円はここ2週の行って来いから、上放れとは言わずとも底堅い値動きを続けやすいのではないかと考えることが出来そうです。
今週は一目均衡表の日足チャートをご覧ください。
ランド円日足・一目均衡表
1月下旬以降は安値を切り上げ、高値を切り下げるトライアングル(三角もちあい)を形成していてどちらかに抜けるともう一段の動きが出やすいチャートパターンとなっています。そして、上記の通り今週はランド円も上げやすい環境にあるとすれば、トライアングルを上抜け、均衡表の雲の上限(月曜7.65から金曜7.60へとじり安)をトライする可能性があると言えそうです。2月1日の高値も7.65と現在の雲の上限と一致しているため、7.65を上抜けると中期的に底打ちのチャートとなってきます。
ただ、今週中にその水準まで上げるにはもうひとつ材料が欲しいところで、今週のところは近づくも抜けずという動きになるのではないかと見ていますが、日柄的に今週9日はドル円において円安方向に動きやすい時間帯となっています。今回は、7.25レベルをサポートに、7.65レベルをレジスタンスとする流れを見ておきたいと考えます。
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