短期は上値余地を探る動き。反落にも注意。中期は弱気。
ニュージーランド経済は経済成長率が伸び悩み傾向にあることや、失業者数が増加し始めていること、世界的に需要の伸び悩み傾向が強いことから、現在は戻り基調にある為替相場についても80円台に戻すほどの力強さには欠けると見られます。また、年初からの世界同時株安の流れに巻き込まれて大きく値を下げた後だけに、中期的に見ても76〜78円台が大きな壁となりそうです。
チャートを見ると、日足は2/11に付けた73.22で一旦底打ち、反発に転じていますが、76.79に位置している21日移動平均線の下で推移しており、下値リスクを残した状態にあります。一方で73〜74円台には中・長期的に見ても強い下値抵抗ポイントであることから、下値余地も限られる展開が予想されます。但し、73.00割れの越月となった場合は長期トレンドが変化して一段の下落に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は76.00-20と76.70-80に、下値抵抗は74.40-50と73.60-70にあります。
一方直近の週足は、実体がやや大きい陰線引けとなりましたが、タクリ足となり、下値攻めにも失敗して終えています。今週はこの反動から上値余地を探る動きが先行していますが、この週足が下げ余力を残した形であることや、昨年8月につけた71.21を起点とするサポートラインを下抜けた位置で推移していることから、下値リスクがより高く、反発余地を試した後の反落の可能性により注意が必要です。週足の上値抵抗は76.50-60と77.50-60に、下値抵抗は75.00-10と73.50-60にありますが、73.50割れで越週した場合はさらなる下落リスクが点灯します。31週移動平均線は79.42に、62週線も84.08にあり、中期トレンドもNZ弱気の流れにあります。
NZ/円【週足】
2/17現在31週移動平均線は79.42に、62週線も84.08にあり中期トレンドは“キウィ弱気”の流れ
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