中期は豪ドル弱気(2016年2月19日)

豪ドル/円、上値抵抗にぶつかる可能性に要注意。中期は豪ドル弱気。

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中期は豪ドル弱気(2016年2月19日)

豪ドル/円、上値抵抗にぶつかる可能性に要注意。中期は豪ドル弱気。

オーストラリア経済は資源関連企業の輸出の伸び悩み傾向が継続中ですが、サービス関連企業の業績が好調さを維持していることや、インフラ投資などに力を入れており、これが支えとなって緩やかな景気拡大基調を維持しています。一方で本日発表された失業率が市場予想の5.8%を上回る6.0%に悪化、パートタイマーの増加より正規雇用者の減少がより大きかったことが今後の経済成長に影を落とす材料として懸念されます。豪ドル/円相場も年初からの急落地合いが一服して82円台まで回復しましたが、ここからは豪州の経済成長力が試される局面となりそうです。

チャートを見ると、2/11の79.59で一旦底打ち、日足は下値を切り上げて反発余地を探る動きが継続中ですが、昨年12/4の90円台の直近高値を起点として上値を切り下げる流れにあり、この上値抵抗が84円台前半にあることや、現状は82.66にある21日移動平均線も上抜けておらず、短・中期ともに下値リスクがより高い状態にあることから、続伸に繋げた場合でも82〜84円ゾーンの上値抵抗を上抜けるのは難しく、途中で反落点転ずる可能性により注意する必要があります。日足の上値抵抗は82.70-80と83.30-40に、下値抵抗は79.80と78.50-60にあります。

一方直近の週足はタクリ足の大陰線となりました。下値トライに失敗した形で終えており、今週は反発余地を探る動きが先行していますが、この大陰線が下げエネルギーを擁したものであることや、2014年11月に付けた102.84を起点として上値を切り下げる流れには変化が認められないこと、昨年8月に付けた82.11を起点とするサポートラインを下抜けて新たな下落トレンドに入っていることから、82円台の上値抵抗を抜け切れずに反落する可能性により注意が必要です。31週移動平均線、62週線も86.43と90.22にあり、中・長期トレンドが弱いことを示しています。週足の上値抵抗は82.80-90に、下値抵抗は80.00-10にありますが80円割れの越週となった場合は一段の下落リスクが生じます。

             豪ドル/円【週足】

             豪ドル/円【週足】

2/17現在31週移動平均線は86.43に、62週線は90.22にあり、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れにある

オーダー/ポジション状況

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