NZ政策金利予想(2016年1月27日)

2016年1月28日朝5時公表予定

NZ政策金利予想(2016年1月27日)

NZ政策金利(2016年1月28日朝5時公表予定)

市場の予想

NZ準備銀行(中銀)政策金利
(現行 2.5%)…今回は据え置き予想
ブルームバーグ調査によれば、16社予想の全てが2.5%の据え置きとなっている。

コメント

前回の利下げ要旨(下記)で、今後の新興国の経済データやインフレ指標を注視としていましたが、年初からの中国経済の先行き不安、世界的株安、1月19日発表のNZ第4四半期消費者物価指数のマイナスを勘案すると、万一今回も政策金利を動かす場合は引き続き「利下げ」になると思われます。しかしながら、まだ前回の利下げから1ヶ月強しか経過しておらず、南半球が夏場の時期にあたり経済活動が活発な状況を考えると、今回は据え置きが妥当と思われます。
予想通りの据え置きなら相場への影響はありませんが、変更あった場合には誰も予想していな
いので、相場は大きく動く可能性に繋がります。

中銀による前回利下げ実施後の要旨

経済成長やインフレが平均以下になっており、新興国…特に中国…の経済が弱い。NZのGDP成長も2015年(注:2014年は平均3.6%→2015年平均2.43%)には弱くなっている。これは貿易取引の減少による。また昨年初のNZドル高もインフレを下げており、最近のNZ高からの調整安が最近の成長下支えになると期待している。

しかしながら、今後は輸出の回復、消費者信頼感の上昇、人口増による内需の増加基調などにより、この先数年間では経済は強くなると予想される。
尚、懸念材料としてはオークランド地区での住宅価格が依然高止まりしており、リスクを残している。また同地区での住宅建設も増加している。しかし、今後はゆったりした伸びに留まると予想している。

消費者物価は中銀が目標としている1〜3%を下回っている。これはNZ高と原油価格下落による影響が大きいとみている。
以上より政策金利を25ベーシス下げて2.5%とした。利下げによって、先々は良い方向に行くと思われるが、まだインフレ気配がなく目標下回るインフレに留まったりすれば、利下げ余地は残っている。今後は新興国の経済データなどをしっかりと注視していく。

  (中銀政策金利推移…1月の予想を加味してチャート化しています)

  (中銀政策金利推移…1月の予想を加味してチャート化しています)

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