6月に付けた77円台で戻り天井を確認した可能性あり。短期は強気。
77円台を回復できるかどうかが鍵
ニュージーランド経済は引き続き好調さを維持しており、本日発表された6月のPMI総合指数も57.7とで前月比+0.5ポイントの上昇となりました。一方でイギリスの予想外のEU離脱決定直後にはリスク回避的な動きで急落するなど、外部要因によるリスクも受けやすい通貨です。Brexitの最初のショックが収まったことや、日本の金融緩和政策への期待感から円売りの流れが急となっており、77円台を回復できるかどうかが鍵となりそうです。
日足の上値抵抗は77.20-30、下値抵抗は74.80-00
チャートを見ると、日足は、6/24の69.33と7/6に付けた71.26で短期的な二番底を確認して、反転・上昇の流れに乗せており、上値余地を探る動きが継続中です。この間に73.84にあった21日移動平均線をしっかりと上抜けており、短期トレンドは強い状態を回復していますが、75円台を維持出来ない場合は、下値リスクがやや高くなります。一方上値は、77.20近辺に200日移動平均線があり、これを上抜け切れない状態が続いており、これにぶつかる可能性にも注意が必要でしょう。日足の上値抵抗は77.20-30に、下値抵抗は74.80-00にあります。
週足は、変化の兆しとされる寄せ線に近い形の足で終え、この足が71円台の強い抵抗に跳ね返されて寄り付き水準まで戻した形で越週しています。今週は下値トライに失敗した反動で、週初から上値トライの動きが先行していますが、週足の重要ポイントが75.00-10近辺にあり、これをしっかり上抜けて越週出来るかどうかに注目しています。75円割れで越週した場合は下値リスクを残した形となり、反落に転ずる可能性がやや高くなります。但し、下値も、73.50-60、72.40-50に週足ベースで見た強い下値抵抗が出来ており、71円割れの越週か、再び70円割れを見ない限り、下値余地もまだ限られ易い状態です。
逆に今週足が77円超えで越週した場合は、中期トレンドがやや強気に変化して一段の上昇に繋がり易くなります。31週、62週移動平均線は75.89と78.85にあり、中期トレンドは下値リスを残しています。また、7月足の終値が74.50割れとなった場合は、2009年2月に付けた大底44.25を起点とする長期サポートラインを下抜け形となり、長期トレンドの変化による下落幅拡大に注意が必要となります。
NZ/円【週足】
(7/13現在31週移動平均線は75.89にあり、若干上抜けているが“ダマシ”の範囲内、62週線は78.85にあり下値リスクがより高い状態にある。)
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