中国の貿易収支
(出所:豪州中銀Bulletin2015年12月四半期から抜粋)
グラフ1と2はオレンジが中国の輸出、青が主要貿易国の中国からの輸入、紫が香港経由で再輸出した調整数値を用いた中国の輸出…これを見ると、最近の中国の輸出が主要貿易国の中国からの輸入と大幅乖離している。(MTPはMajor Trading Partnersの略)
中国の貿易収支
下記グラフ5は、中国の輸入と主要貿易相手国の中国向け輸出…トレンドは合致しているが、2012年以降の月々のブレは大きい。
中国の主要国からの輸入
豪州の輸出と中国の輸入…これもトレンドは同じだが、常に中国の輸入が上回っている。
右図は鉄鉱石の豪州からの輸入。ほぼ同じ水準で維持。この2つチャートから過去2年間の貿易減少は鉄鉱石価格の大幅下落の影響を受けたことが解る。
中国のオーストラリアからの輸入
中国の貿易収支発表は中国の経済状況を知る指数としては時機を得ている。だが、最近の数値の正確性に関しては疑問が残る。しかし、多くのケースで、中国と主要貿易国との相関性は理解できる。
にも関わらず、香港経由の不正(Faise)輸出送り状の証拠があり、2012年以降、香港経由が重要なゆがみを生んでいる可能性がある。
結果として、主要貿易国の輸入データは過去3年間みれば割り引いて考える必要がありそうで、中国のデータよりは信頼性が高いと思われる。少なくともこの期間は言えそうだ。一般的に中国発表の貿易収支は鏡となる貿易主要国との相関においては一致している。(以上)
(注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英文の原文をご参照して頂きます様お願いします。
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