ドル円、方向感に欠ける展開。クリスマス休暇入りで流動性は低下の見込み(12/24朝)

23日(水)の外国為替市場でドル円は反発。

ドル円、方向感に欠ける展開。クリスマス休暇入りで流動性は低下の見込み(12/24朝)

ドル円、方向感に欠ける展開。クリスマス休暇入りで流動性は低下の見込み

〇ドル円103円台で方向感に欠ける動き
〇ユーロドル英EU交渉進展期待に1.2220まで上昇するも、楽観報道否定で1.2180まで反落
〇ドル円テクニカルには104円が重く上値余地乏しい
〇本日より各国でクリスマス休暇入り、流動性低下のスキを突いたフラッシュクラッシュ要注意
〇本日の予想レンジ:103.20ー104.00

海外時間のレビュー

23日(水)の外国為替市場でドル円は反発。米国時間朝方にかけて、一時103.36まで下げ幅を広げるも、前日安値103.28や、一昨日の安値103.25をバックに下げ渋ると、@新型コロナウイルスの変異種拡大に伴う警戒感(リスク回避のドル高圧力)や、A米11月耐久財受注(結果0.9%、予想0.6%)及び、B米新規失業保険申請件数(結果80.3万件、予想88.5万件)の良好な結果、Cロンドンフィキシング(日本時間深夜1時)にかけてのドル高圧力が支援材料となり、米国時間午後にかけて、一時103.65まで反発する動きとなりました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間5時00分現在)では、103.60近辺で推移しております。

23日(水)のユーロドル相場は上昇後に急反落。@英EU交渉の進展期待(EU外交筋による合意は近いとの一部報道→英ポンド急伸→ユーロ連れ高)を背景に、米国時間朝方にかけて、一時1.2220まで上値を伸ばすも、Aロンドンフィキシング(日本時間深夜1時)に絡むドル買いフローに続伸を阻まれると、B新型コロナウイルスの変異種拡大に伴う警戒感(欧州経済の先行き不透明感)や、C上記@を否定するヘッドライン(英BBCによる「交渉はまだ決着していない」との報道など)が重石となり、本稿執筆時点(日本時間5時00分現在)では、1.2180近辺まで押し返される展開となっております。

本日の見通し

ドル円は米国時間午後にかけて103.60台まで上値を伸ばすも、上方に一目均衡表転換線や一目均衡表基準線、21日移動平均線など主要レジスタンスポイントを控えていることを踏まえると、上値余地は乏しいと判断できます(心理的節目104円をバックに戻り売り圧力が強まる展開を想定)。

ファンダメンタルズ的に見ても、新型コロナウイルスの変異種拡大など、リスク回避の円買い(ドル高→クロス円下落→ドル円連れ安)を想起させる材料が残っている為、当方では引き続き、ドル円相場の反落をメインシナリオとして予想いたします(英EU交渉については楽観的な見方が広がりつつありますが、引き続き予断を許さない状況。交渉決裂となれば、欧州発でリスク回避ムードが強まる可能性もあり)。尚、本日より世界各国がクリスマス休暇入りすることから、市場流動性の一段の低下が予想されます。基本的には動意に欠ける展開(ボラティリティの縮小)が見込まれますが、市場流動性の低下の隙を突いたフラッシュクラッシュの恐れもある為、ポジションサイズに注意が必要でしょう(過度なリスクテイクは危険)。

本日の予想レンジ:103.20ー104.00

注:ポイント要約は編集部

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ドル円日足

オーダー/ポジション状況

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