ドル円104円台前半を堅調推移  ややドル買い地合い強まるか(12/10午前)

10日午前の東京市場でドル円は底堅い動き。

ドル円104円台前半を堅調推移  ややドル買い地合い強まるか(12/10午前)

ドル円104円台前半を堅調推移  ややドル買い地合い強まるか

10日午前の東京市場でドル円は底堅い動き。朝方104.20レベルで取引が始まったドル円は、序盤は狭い値幅でもみ合いましたが、昼前に値を上げ東京時間正午現在は104.40-45レベルで取引されています。

英国とEUの通商協議をめぐり本日未明に英国のジョンソン首相とEUのフォンデアライエン委員長が会食を交えて直接会談を行いましたが、3時間に及ぶ協議の後も互いの立場に大きな隔たりがあるとして、結論を出すには至りませんでした。一方であと数日協議を継続し、13日までに交渉継続の可否の結論を出すことも明らかにしています。
進展はなかったものの、交渉が「サドンデス」とはならなかったことで市場のリスク警戒感がやや緩んだと見られ、昼前にユーロ、米株先物が小幅に戻しており、ドル円の円安もそれにつれた動きと考えられます。

日経平均は、海外市場でのナスダック総合指数が2%弱売られた流れを受け、ハイテク株中心に下げ先行、その後やや下げ幅を縮めたものの、88円安で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場ではムニューシン財務長官が9,160億ドルの経済対策案を提示したことが好感され、序盤は株式市場でも買いが先行する形となりましたが、民主党との間に引き続き考え方の隔たりがあり、民主党側が同案を拒絶したことで反落、フェイスブックが反トラスト法違反の疑いで米政府に提訴され同社株が急落したことも重石となり、海外終盤はリスク選好が後退した形で東京時間につないでいます。
海外時間のドル円は東京時間よりはやや動きが出たものの値動き限られ、104円台前半での取引に終始し、東京時間につなぎました。

テクニカルにはドル円は本日の上昇で21日移動平均線を上回り、11/11以来の下降トレンドラインを上抜けるなど、小幅な値動きながらややドル買い地合いに傾きつつあるチャート形状に変化。
本日この後は104.58レベルの一目均衡表の「雲」の下限を試す動きとなるかが注目されます。

ドル円104円台前半を堅調推移  ややドル買い地合い強まるか

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