ドル円 105円台前半での小動き 株安継続警戒
〇ドル円105円台前半で小動き
〇リスク回避と米追加金融緩和観測後退で昨晩もドルは買い戻される
〇テクニカルにはドル円の底打ちをほぼ確認、ドル売り弱まるも中立に戻るには21日線回復が必要か
〇リスク回避でのドル円上昇は3月の危機的状況を連想させ気がかり、感染拡大、金の下落も当時と符合
〇今晩も欧米株式市場動向要注視
24日午前の東京市場でドル円は105円台前半でのもみ合い。朝方105.40レベルで取引が始まった後は105.29-48の狭いレンジでの取引が続き、東京時間正午現在は105.40-45レベルで取引されています。日経平均午前は昨晩NYダウが500ドル超下げて引けたことを受けて132円安で終了しています。
昨晩海外市場ではハイテク株への売りや、米国の財政面での追加景気対策可決が遠のいたとみられていること等が重しとなり主要株価指数が大幅安となりました。また、最近のFRB関係者の発言から、積極的追加金融緩和策による対応は期待できそうにないとの見方が広がり、リスク回避と金利先安観の後退という二つの要因でドルが買戻されることとなりました。
テクニカルにはドル円は、昨日まで三日連続で日足が陽線となっており、昨晩の上昇で転換線を上抜けて105.47レベルの基準線に絡む動きです。チャート的には21日につけた104.00で一旦底打ちしたとみてよさそうですが、ドル円がニュートラルに戻ったと判断するのは本日105.67レベルを下降中の21日移動平均線の回復を待ったほうがよさそうです。
一昨日いったん下げ止まった米株が再度大幅下落、それほど悪材料は出ていない中で、連日株価が売り材料に敏感に反応しているのは、高値警戒感が強い証拠と考えられます。ドル円にとってはドルも円もリスク回避は買いですが、この局面でドル円が上昇していることは、他の要因もあるとはいうものの、3月ごろの、「危機的リスク感の中でのドルキャッシュ需要」を連想させて不気味です。欧米での感染再拡大、9月下旬に入って危機に強いはずの金が連日売られていることも気がかりです。今晩も欧米の株式市場の動向を引き続き要注視です。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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