ドル円じり安 円高地合い強まる(9/16午前)

16日午前の東京市場でドル円は下値を広げる展開。

ドル円じり安 円高地合い強まる(9/16午前)

ドル円じり安 円高地合い強まる

〇ドル円午前中105.26まで下落、FOMC前に下値探り
〇昨晩主要通貨でドルが買い戻される中で、ドル円のみドル売り継続、やや違和感のある動き
〇テクニカルにはドル円の下放れ鮮明化、重要なサポート105.24を手前に一旦止まっている印象
〇テクニカル要因から円買いが強まり円高試しとなっている可能性、105円台前半の攻防要注視

16日午前の東京市場でドル円は下値を広げる展開。昨晩海外市場で円高が進行した流れを受けて105.45レベルで朝方取引が始まり、その後はもみ合いながらも下値探りとなりました。9時台以降何度か昨晩安値105.30を下回る105.26をつけ、東京時間正午現在は105.29レベルの取引です。日経平均午前は32円の小幅高で終了しています。
FOMCの結果公表を明日未明に控え全般的には様子見気分が強い中ですが、テクニカルにドル円では円買いドル売り地合いが鮮明となってきており、小幅ながら円高が進行している印象です。

昨晩海外市場では、ユーロが1.1900丁度までで利食い売りが入ったことや、9月のNY連銀製造業景況指数の改善等で欧州時間半ば以降主要通貨に対してドルの買戻しが進みました。その中でドル円だけは前日からのドル売りが継続、NY時間序盤に105.30の安値をつけるやや他通貨ペアとの相関を欠く動きを示しています。この間、米長期金利は上昇傾向、米株もおおむね堅調でドル円の買戻し要素は多い中、やや違和感を覚える動きです。

テクニカルにはドル円は一昨日からの下落で持ち合いの下放れが鮮明化。本日安値に近い105.24は7/31安値104.19からのフィボナッチ61.8%戻しと、今年3月安値から引かれた中期のサポートラインが一致する重要なチャートポイントです。
通常であればFOMC前のこの時間帯は、様子見からなぎ状態となりがちですが、昨晩の円の動きから見てもFOMCを挟んでテクニカルな円高試しとなっている可能性があり、本日午後以降もドル円の105.24、105.00等105円台前半の攻防には要注意です。下抜けると円高加速の可能性があります。

ドル円じり安 円高地合い強まる

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