ドル円 海外時間に急落後、午前中は106円台半ばで静かな動き
〇ドル円は106円台半ばでのもみ合い
〇昨晩はリスク選好ムードの広がる中で、ソフトバンクのTモバイル株売却の影響かドル円は急落
〇株式市場にはサポート材料多いが、テクニカルがヒットすると円高加速の恐れあり要注意
24日午前の東京市場でドル円は106円台半ばでのもみ合い。午前の取引レンジは106.39-64と限られ、正午現在は106.50-55レベルと、久々に一日乱高下した昨日とは打って変わって静かな値動きです。日経平均午前はまちまちの動きとなり27円高で午前の取引を終了しています。
ドル円は昨晩米国時間に入って急落、106.07と約一か月半ぶりの円高水準をつけています。株式市場が堅調な中で突然のドル円の急落に、市場ではソフトバンクグループが明らかにした2.2兆円規模の米Tモバイル株売却に伴う巨額な円転への思惑や関連取引への憶測が流れています。
テクニカルにはドル円は昨日東京時間に一目均衡表の「雲」の上にでたものの、海外時間に一転して「雲」の下に突き抜ける動きとなりました。また、直近の安値だった106.58を下回り5/7安値105.99に迫る勢いです。この水準を下抜けると3/9起点のフィボナッチ61.8% 105.20レベルまで下値目途が広がることから、今後の展開に注目です。
昨晩は欧州のPMIが大幅に改善、米ムニューシン財務長官は米経済は年内にリセッションから脱するとの見方を示し、また新たな救済パッケージの議論が進んでいて7月にも議会に承認される可能性があると述べるなど、市場がどちらかといえばリスクオンに傾いている状況の中、本来ドル円の大崩れは予想しにくいのですが、昨晩のような動きが続いた場合には、テクニカルポイントをヒットして売りが加速する恐れがあり要注意です。
ドル円日足
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