ドル円:6月6日のファンダメンタル分析
米国雇用統計を控え、ドル円は東京、LDNと108円台後半の直近安値圏で膠着状態を続けていましたが、雇用統計をきっかけに急落する動きとなりました。5月雇用統計は失業率こそ4.7%に改善しましたが、NFPは+16.4万の予想に対して+3.8万と2010年以来の低水準、前月の数字も+16万から+12.3万へとー3.7万の下方修正。2か月合わせたNFPの伸びはほぼゼロ、この数字をきっかけにドル全面安、米金利低下、米株も下げと利上げ思惑が急速にしぼんだこととリスクオフの動きからドル円は106.51レベルと5月6日以来の水準に沈み、そのまま安値圏でのクローズとなりました。ユーロドルもドル円同様にドルが売られ1.1374レベルまで上昇し高値圏で引けています。
ドル円:6月6日のテクニカル分析
ドル円は、雇用統計まででも週初の高値111.45レベルから金曜東京の安値108.49レベルへと既に3円近い下げとなっていましたが、雇用統計の発表とともに更に2円もの下げを演じ一気にGW中の安値105.55レベルをも視野に入れる展開となっています。当然、麻生財務相など当局からは円高をけん制する発言も出て来ると考えられますが、少なくとも100円割れが視野に入るまで実行は困難で、105円程度の水準では介入は出ないであろうことはこれまでも書いてきた通りです。テクニカルにもGW中の安値からきれいな上昇チャンネルを形成し、それを下抜けたことで、105.55レベルを試しに行く流れが決まってしまったように見えます。本日も戻り売りが基本、107.10レベルをレジスタンスに、106.20レベルをサポートとする流れを見ておきます。
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