米1月消費者物価指数の予想
2020年2月13日9時現在予想
本日、米国1月消費者物価指数(CPI)が公表されます。全体的にインフレがやや上がり気味ですが、まだ落ち着いています。前年比では12月が+2.3%(コア+2.3%)となり、1月予想も+2.4%(同+2.2%)ですので、全体指数では微増、コアは微減予想になっています。
米国消費者物価指数(CPI)前月比ベース推移
(黒い線より右側は今回の予想値、赤はゼロ、緑は0.2%)
上図は前月比ベース(全体)の推移を示しています。オレンジ色の6ヶ月移動平均線は12月に緑色の+0.2%を越えましたが、1月は予想通りですと絡んできます。今回予想レンジは上限ですので、大方のエコノミストが+0.2%との予想ですので、これ以上の数値が想定されていません。逆にゼロ〜マイナスになると米債に影響(金利低下)がでそうです。
米・CPIコア(青)とPCEコア(オレンジ)の前年比ベースの推移
(赤はFRBのインフレ目標値、緑より右は今回予想値)
上図は前年比ベースのCPIとPCEインフレのコアの数値です。FRBのインフレ目標値の判断としてはPCEインフレを採用しています。まだ目標値である2%より下で推移しています。しかしながら、CPIとは当然ながら相関性ありますので、CPI上昇がPCEインフレ上昇に繋がると思います。
(注:CPIは米労働省統計局が発表し、世帯調査に基づく家計消費に関し、その購入に関わる費用の変化をみたもの。PCEは米商務省統計局が発表し、主に事業所調査に基づいての消費構造の変化をみるもので、PCEには医療保険に関わる費用なども含まれているため、カバーされる範囲が広いのでFRBのインフレ指標に採用されています。)
下図はユーロドルの週足です。2018年9月高値を頂点にしてラインA(=1.1190)の抵抗線を引き、それを平行に落としてラインB(=1.0710)があります。2019年10月初に1.0879の下値を付けてから1.12台を越えてユーロ買い戻しをしましたが、再度ユーロ安トレンドに入り、現在は前回底値とダブルボトムになっています。明日の週末終値での確認になりますが、現状のユーロ安の流れから下抜け易くなっています。上値抵抗線は、1.0950、1.0980、1.1010〜20の順にありますが、最後を越えて終わらない限りは下値リスクが高いままです。一方で下を切った場合には1.0820〜30、1.0770、1.0710にサポートがあり、最後がトレンドライン下限に当たります。
ユーロドル週足
オーダー/ポジション状況
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