ドル円上伸 リスク選好継続で一時昨年5月以来約8か月ぶりの高値(1/17午前)

17日午前の東京市場でドル円は続伸。

ドル円上伸 リスク選好継続で一時昨年5月以来約8か月ぶりの高値(1/17午前)

ドル円上伸 リスク選好継続で一時昨年5月以来約8か月ぶりの高値

17日午前の東京市場でドル円は続伸。海外時間に株式、ドル円が堅調推移した流れを受け、朝方から110円台に乗せて取引が始まり、公表仲値決定の10:00にかけて実需が背景と見られるドル買いの動きに一段高となりました。ドル円は一時110.29のつけ1/14の直近高値110.21を上回り、昨年5/23以来のドル高円安水準となっています。日経平均株価は117円高で午前の取引を終了、ドル円は正午現在も110.20近辺の高値圏での取引が続いています。

午前中に発表された中国の昨年のGDP成長率は前年の伸びを下回る+6.1%と29年ぶりの低水準となり、米経済の好調な指標と明暗を分けた形となりましたが、ドル円への影響は限定的でした。
昨晩は12月の米小売売上高が前月比+0.3%と市場予想を上回り、年末商戦の好調を裏付けたこと、11月フィラデルフィア連銀製造業景気指数が市場予想を大幅に上回ったことで、リスク選好の動きが強まり、ダウ平均株価が連日史上最高値を更新し、ドル円にも買いが集まりました。

重要イベント通過後の株価の反落やドル円の失速リスクを回避し、市場はリスク選好の維持にどうやら成功した模様です。チャート的にもドル円は大きく上値余地が広がった形となっています。テクニカルな当面のターゲットは昨年高値112.40からの下落の76.4%戻し110.53となりますが、そこを抜けると昨年高値112.40自体が視野に入ることとなりそうです。

ドル円上伸 リスク選好継続で一時昨年5月以来約8か月ぶりの高値

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