米12月鉱工業生産指数の予想(20/1/17)

日本時間2020年1月17日23時15分に発表を予定しています。

米12月鉱工業生産指数の予想(20/1/17)

米12月鉱工業生産指数の予想

本日は12月鉱工業生産指数含めて以下の米経済指標が発表されます。

(1)12月鉱工業生産指数

(日本時間2020年1月17日23時15分発表予定)

米12月鉱工業生産指数の予想

(今回予想2020年1月17日12時現在)

鉱工業生産指数と設備稼働率はFRBが公表します。
前回11月は予想を上回る+1.1%になりました。対して設備稼働率は予想を下回り77.3%でした。今回12月分は両指標共に、前月を下回る予想となっています。特に鉱工業生産指数は不冴えが続く製造業関連指数を裏付ける内容になっています。

米12月鉱工業生産指数の予想 2枚目の画像

上図はNY連銀製造業景況指数(以下NY)の3ヶ月移動平均線と鉱工業生産指数(以下IP)を合わせたチャートです。(黒より右側が今日の発表値予想)

概ねNYが先行し、その後IPが追随する流れを辿っています。NYは今週15日に1月分が発表され、予想を若干上回りましたが、移動平均線では横這いを維持しているにすぎません。ISM製造業景況指数も相変わらず50未満で推移しているので、NYが悪化の足踏みをしているに過ぎない可能性が高くなっています。

(2)住宅関連指標

(日本時間2020年1月17日22時30分発表予定)
鉱工業生産指数に先行して米住宅関連指数が発表されます。

米12月鉱工業生産指数の予想 3枚目の画像

(今回予想2020年1月17日12時現在)
内容は着工件数が改善予想ですが、先行指標の建設許可件数は悪化予想になっています。
また、昨日アトランタ連銀GDPナウが更新されましたが、2019年第4四半期GDPは1月10日時点の+2.3%から16日時点で+1.8%に下方修正しています。これは小売売上高の発表で実質個人消費の伸びが2.3%から1.6%に下がった影響と分析しています。
ブルーチップの予想平均が2%ですので、これを下回った形です。
昨日のドル円相場は予想を上回る小売売上高やフィラデルフィア連銀製造業景況指数などでドルが上昇したと市場ではコメントされていますが、実態はアトランタ連銀GDPナウの大幅悪化に表れていると思います。

テクニカルでは今週火曜日高値の110円21銭とほぼダブルトップの水準で止まり、今日の東京市場ではザラ場で越えているものの、ドル買いに強さがありません。この上の110円50銭〜60銭の強い抵抗線が残っていますが、今日のNY終値でクリアすれば111円00銭の抵抗線をトライできる余地が広がります。
一方で、110円00銭〜10銭、109円70銭〜80銭にあるサポートはまだ強いですが、後者を切れて終わると来週は今週のドル高からの調整局面入りになりそうです。
(2020年1月17日13:20、1ドル=110円21銭、1ユーロ=1.1133)

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