イランのミサイル攻撃で一時急落するも、報復終了示唆でほぼ全戻し
8日午前の東京市場でドル円は急落後に反発。
東京時間の7:30頃にイランが10数発の弾道ミサイルをイラク駐留のアメリカ軍と有志連合に発射。8:00前後にその内容が報道されると朝方108円台半ばで取引されていたドル円はリスク回避の動きに急落し、一時107.65の安値をつけました。
しかし、米軍が事前に警告していた「52か所の攻撃目標」への攻撃を即座には実施せず、その後トランプ大統領が「すべて順調」とツイート。続けて被害状況や犠牲者に関しても「今のところすごく良い」とした後で「明朝声明を発表する」と述べたこと、イランのザリーフ外相が今回の攻撃が自己防衛を目的したものとし、報復終了を示唆したこと、また、イランが国連に対しても戦争を望まないと伝えたと現地報道機関が報道していることなどから、短期的な戦闘拡大はないとみてドル円にも買戻しが入り108.46までほぼ全戻ししています。
更に正午過ぎには「イランでボーイング737が墜落」との報道で再度ドル売りが強まり108.16レベルに下押しましたが、その後墜落原因が技術的問題と伝わるとドル売りが弱まり東京時間12:30現在は108.30レベルでの取引です。
イランの革命防衛隊は今回の攻撃作戦名を「殉教者ソレイマニ」と公表、今回の攻撃は第一ステップに過ぎないと述べており、紛争拡大の懸念なしとはいえず引き続き予断を許さない状況ではあります。一方で、現状では米軍兵士の犠牲者等は確認されておらず、国内世論を考えればイランが報復攻撃をしない選択肢はなかったことを考えれば、「最良の」事態収拾シナリオへ向かっていると見ることもでき、為替市場は一旦落ち着きを取り戻した状況です。
他方、日経平均午前は中東情勢緊迫化に一時下落幅が600円を超え、午前の終値は461円安の23,114円。ドル円や米債券利回り(10年物 前日終値1.81%→9:30 1.70%→ 正午前1.79%)より戻りが鈍くなっていることから、後場は東京を含むアジア各国の株式市場動向が注目されます。
ドル円15分足
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:上村 和弘
2024.12.23
ドル円週間見通し 米日の金融政策会合通過による急伸一巡、口先介入警戒しつつ足場固めへ
ドル円は12月20日への上昇で11月15日高値を超えたため、9月16日からの上昇は二段目に入った。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.12.21
来週の為替相場見通し:『日米金融政策格差に着目したドル買い・円売り基調が続く見通し』(12/21朝)
ドル円は12/3に記録した約2カ月ぶり安値148.64(10/11以来の安値圏)をボトムに反発に転じると、今週は一時157.93(7/17以来の高値圏)まで急伸しました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.12.20
東京市場のドルは一時156円台まで下落、口先介入の影響力は限定的で円安ドル高再燃か(24/12/20)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、158円台に迫る場面が見られたものの、加藤財務大臣らによる口先介入などが重しとなり156円台まで下落する場面が見られた。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2020.01.08
中東リスクを懸念、トランプ声明要注意(1/8夕)
8日の東京市場は、「行って来い」。一時ドル安・円高が進展するも続かず。結局、元のレベルに小戻しての推移となっている。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:上村 和弘
2020.01.08
ドル円見通し イランの反撃開始で急激な円高(20/1/8)
1月8日朝、イランは米軍の駐留するイラク空軍基地へロケット弾10数発で報復攻撃を行ったとイラン国営TV等が報じた。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。