ドル円、年初早々下落スタート。200日線を割り込むと一時2ヶ月ぶり安値圏へ(1/3朝)

New Year’s Day明け(1月2日)の外国為替市場でドル円は続落。

ドル円、年初早々下落スタート。200日線を割り込むと一時2ヶ月ぶり安値圏へ(1/3朝)

ドル円、年初早々下落スタート。200日線を割り込むと一時2ヶ月ぶり安値圏へ

海外時間の為替概況

New Year’s Day明け(1月2日)の外国為替市場でドル円は続落。昨年後半にかけて109円台後半のレジスタンス(抵抗帯)を突破出来なかったことに伴う見切り売りや、年明け早々のフラッシュクラッシュを警戒したドル売り・円買い、過剰流動性に伴う米長期金利の低下(米10年債利回りは1.94%→1.85%へ低下)、中国・12月財新製造業PMI(結果51.5、予想51.8)や、米・12月製造業PMI(結果52.4、予想52.5)の不冴な結果、テクニカルな地合いの弱さが重石となり、米国時間朝方にかけて、11/4以来、約2ヶ月ぶり安値となる108.21まで急落しました。もっとも、ボリンジャーバンド下限(108.33)付近では押し目買い意欲も根強く、引けにかけて持ち直す展開に。本稿執筆時点(日本時間4時30分現在)では、108.56近辺で推移しております。

ユーロドル相場は年明け早々大きく下落。昨年末にかけて大きく上昇した反動(戻り売り)が見られたことや、英ポンドの下落→ユーロ連れ安の流れが重石となった格好。心理的節目1.1200を割り込むと、約1週間ぶり安値となる1.1164まで下げ幅を広げました。引けにかけて小反発するも戻りは鈍く、本稿執筆時点では1.1167近辺で推移しております(市場参加者が注目する200日移動平均線1.1142をバックにひとまず下げ渋り動きとなりました)。

ドル円のテクニカル分析

ドル円は109.70近辺に控えるレジスタンスに続伸を阻まれると(昨年11月から12月にかけて計10度トライするも突破出来ず)、上値の重さを嫌気した見切り売りが強まり、年末から年始にかけて心理的節目109円台を割り込みました。この間、一目均衡表転換線や基準線、ボリンジャーミッドバンド、一目均衡表雲上限、200日移動平均線を軒並み下抜けするなど、テクニカル的に見て「続落リスク」を強く意識させるチャート形状となりつつあります。目先は108.04近辺に控える一目均衡表雲下限割れを試す展開となりそうです。同水準を下抜け出来れば、約4ヶ月ぶりとなる一目均衡表三役逆転(※強い売りシグナル点灯)も視野に入ります。

また、ファンダメンタルズ的に見ても、@日米金融政策の方向性の違いや、Aトランプ米大統領の弾劾リスク、B過剰流動性を背景とした広範なドル売り圧力、C冴えない米国ファンダメンタルズ、D世界的な貿易戦争再開リスク(含む米中貿易摩擦の再燃)、E英国を巡る不確実性(英合意なき離脱リスクの再燃)、F朝鮮半島を巡る地政学的リスクなど、ドル売り・円買いを想起させる材料は沢山残っています。

以上の通り、ドル円はテクニカル的にもファンダメンタルズ的にも、下落リスクが警戒されます。本日発表される米・11月建設支出や、米・12月ISM製造業景況指数が冴えない結果となれば、米長期金利の低下を通じたドル売りが一段と強まり、ドル円が一目均衡表「雲」を4ヶ月ぶりに下抜けるシナリオも想定されます。当方では引き続き、ドル円相場の下落をメインシナリオとして予想いたします。

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ドル円日足

オーダー/ポジション状況

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