米11月小売売上高の予想
(今回予想2019年12月13日9時現在)
本日の日本時間22時半に、米国の11月小売売上高が発表されます。
前回10月の米国小売売上高は予想を若干上回りましたが、除く自動車では予想を下回りました。米経済は強い雇用拡大を続けているので、消費にも好影響を与えますが、移動平均線を見ている限りは堅調ではあるものの、さほど強いとも思えません。
今回発表の11月は前月より拡大予想ですが、これはブラックフライデーが好調で始まったことを受けているとエコノミストは指摘しています。但し、マイナスを予想しているエコノミストも散見されるので、数値には注目したいと思います。予想を上回れば、ドルには好材料と受け止められそうです。
米小売売上高(前月比ベースと6ヶ月移動平均線、赤い線はゼロ、黒い線より右は今回予想)
尚、アトランタ連銀GDPナウは11月20日時点では、第4四半期+0.4%程度の伸び予想でしたが、その後の好調な経済指標により先週の雇用時計前に+1.5%まで上がり、雇用統計で+2.0%(12月6日現在)になっています。ブルーチップのコンセンサスが1〜2%で中央値が1.5%ですので、ここ最近の経済指標はかなり良くなっていることが示されています。今日13日にGDPナウは改訂されますので、今日の小売売上高がどの様に反映されるか注目されます。因みに米国第3四半期GDP確定値は来週20日金曜日に発表されますが、発表済数値(前期比年率)+2.1%で変わらずの予想になっています。第4四半期もそれに続く2%越えの伸び見込みになっています。
(ドル円週足)
今日早朝までのドル円相場は
・英国総選挙で保守党勝利の出口調査でポンドが大幅高となり、ユーロがそれに連れ高となったことで、クロス円が大幅な円安になりました。
・15日の対中関税賦課期限前にトランプ大統領が合意との報に、米10年債が大幅な金利高になったことより、ドル円でのドル買いに波及しています。
週足のチャートをみると、僅か1日で上昇ウェッジの下限レンジ内まで相場は戻しており、ウェッジ下抜けが一時的な騙しになり掛けています。抜けたことは確定しているので、ドル下落リスクが大きいものの、今週足の大きな陽線がドルの下落を支えそうな形になっています。今日の週足終値で109円台を維持すると、ドル下落には時間がかかると思われます。
相場自体はドル安トレンドがAとBで形成され、このレンジ内のC(=109円80銭付近)が当面の抵抗線になりそうです。尚Aは110円70銭、Bは103円80銭です。
(2019年12月13日11:11、1ドル=109円54銭、1ユーロ=1.1178ドル)
オーダー/ポジション状況
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