ドル円安値圏での取引「米中合意に期限なし」発言の余波続く
4日午前の東京市場でドル円は安値圏で横ばい推移。昨晩はトランプ大統領が米中交渉について合意に期限はないと発言、一年後になっても構わないとの意向を示したことでドル円は昨晩一段安となり、一時108.49の安値をつけました。本日東京時間も108.50をはさんでの安値圏での取引が続いており、安値も昨晩のNY安値にほぼ並ぶ108.49をつけ東京時間正午現在は108.50-55レベルの取引です。午前中発表された中国の11月サービス業PMIは前月、予想を上回る53.5となりましたが、ドル円は反応しませんでした。
海外市場での2日続けてのリスク選好の後退で日経平均午前は292円安で終了しています。米下院が中国のウイグル族弾圧に対応を求める「ウイグル人権法案」を可決したことが報道され、これに中国外務省が「強烈な憤慨と断固たる反対」を表明したことも市場のセンチメントをさらに悪化させています。
テクニカルにはドル円は一昨日からの二段下げで21日移動平均線、200日移動平均線、基準線等の主要なサポートをすべて下抜ける形となりました。11月以降1-2週間周期で米中貿易交渉への楽観と悲観を交互に繰り返し、これに不思議と米経済指標の好不調がリンクする形でここまでドル円は上下動を繰り返してきましたが、追加関税発動期限を来週に控えそろそろ時間切れが近づいています。その上下動の中でも堅調を維持してきた米株がここへきて大きく値を崩していることも気がかりです。
香港、ウイグルと相次ぐ人権法案の可決に中国政府が態度を硬化させていることもあり、先週までの米中交渉楽観ムードで過剰に織り込まれた交渉進展への期待の剥落が今後どの程度まで進むのか見極めが必要な状況です。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
来週の為替相場見通し『トランプトレードと円キャリーの組み合わせがドル円を下支え』(11/23朝)
ドル円は、今週前半にかけて、一時153.28まで急落する場面が見られましたが、週末にかけては一転154円台後半へと持ち直す動きとなりました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2019.12.04
ドル円 リスクは再び下向きか、トランプ発言に注意(12/4夕)
4日の東京市場は、揉み合い。108円半ばを中心としたレンジ取引で、明確な方向性はうかがえなかった。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:上村 和弘
2019.12.04
ドル円見通し、ISMショックに続くトランプ発言ショックで大幅続落(19/12/4)
12月2日昼高値からの下げ幅は1.24円まで拡大し、11月15日未明安値108.24円と11月21日安値108.26円によるダブルボトムに迫った。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。