ドル円 日経平均株価の朝方の急落につれ安(10/23午前)

23日午前の東京市場でドル円は下落。

ドル円 日経平均株価の朝方の急落につれ安(10/23午前)

ドル円 日経平均株価の朝方の急落につれ安

23日午前の東京市場でドル円は下落。海外時間に108円台後半で軟調に推移したドル円は、朝方高値寄りした日経平均が直後に急落したことに追随する形で、9時過ぎに108.25の安値をつけました。
その後日経平均は寄り付きレベルまで値を戻すなど荒れた展開となりましたが、結局午前の終値は8円安と月曜終値付近で終了しています。一方でドル円は急落時には追随したものの、その後の戻りは鈍く取り残された形となり、東京時間正午現在は108.30レベルでの取引です。

日経平均の急落は利益確定の売りやEU離脱交渉の不透明感で説明されており、昨晩のドル円の軟調推移も英国のEU離脱条件関連法案の審議日程短縮案を否決されたことが原因とされています。ただ、直前に英下院はEUの離脱関連法案の大枠について、労働党の一部が賛成に回ったことで初めて可決しており、離脱に向けて重要な前進があった点があまり強調されていないように思われます。

関連法案の審議日程短縮が否決されたことにより10/31のEU離脱は困難となりましたが、EUとも合意し、下院も大枠で認めた離脱案を破棄して「合意なき離脱」を行うことはすべての関係者にとって合理性に乏しく、総選挙実施等の不透明感は否定できないものの、合意に基づく離脱の可能性はかなり高まったと考えられます。

テクニカルにはドル円は109円、200日線(本日109.07)の攻略に失敗して反落、本日108.40レベルの転換線に絡む動きです。サポートは21日移動平均線(107.96レベル)のある108円近辺。午後は材料難でこのレンジを抜けるのは難しいと思われますが、米中貿易交渉の進展とジョンソン首相の動静には引き続き要注意です。

ドル円 日経平均株価の朝方の急落につれ安

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