ドル円:5月16日のファンダメンタル分析
東京市場では、高寄りしたもののその後は上値の重たい株式市場に反応し、ドル円はじり安の展開となりました。欧州市場序盤には108円台半ばまで水準を下げましたが、欧州主要国のGDPがほぼ予想通りのイベント通過となる中、ユーロドルの売りが出て、直近安値を割り込む動きからドル高の動きへと転じる流れを見せました。その後のNY市場でも強めの経済指標に反応しドル買い、ユーロドルは1.12台後半まで水準を下げユーロを中心としてドル高地合いは継続。ドル円も109円台半ばまで切り返したもののユーロ円の売りに引っ張られて、再び安値圏へ押してのクローズ。ユーロ円も東京朝方の124円台から122円台後半へ下げて引けました。
ドル円:5月16日のテクニカル分析
ドル円は、ドル高の動きで一時109.57レベルと週間高値を更新したものの、ユーロ円での売りがきっかけとなり、クロス円の売りが水準を押し下げる結果となりました。一時持ち直す動きを見せていた株式市場もNY後場以降は下げる動きとなり、ドル円、クロス円に関しては円買いの動きへとつながりました。今週は週末にG7があるものの、現行水準では麻生財務相が望むような円高阻止に協調が得られる見込みはほぼ無いと考えられ、せいぜい過度の変動に対する警戒といった文言が入るかどうか、仮に入ったとしてもそれをきっかけに円安に反転するといったことも無いでしょう。今週も基本的には110円の大台手間では戻り売りが出て来ると考えられますし、株式市場の動向やクロス円の動き次第では円高方向に振れることも十分に考えられるところです。本日のところは、108.90レベルをレジスタンスに、108.20レベルをサポートとする流れを見ておきます。
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