ドル円105円台後半で小動き
28日午前の東京市場でドル円は小幅な値動き。レンジは105.65-89と24銭にとどまり、東京時間11:30現在は105.80レベルで推移、方向感の無い取引が続いています。
昨晩の海外市場では、消費者信頼感指数等の米指標が好調で、序盤はリスク回避姿勢がやや後退、ドル円も再び106円台に乗せる局面もありました。しかし、その後長期金利間のイールド逆転等により楽観ムードは後退し、NYダウがマイナスに転じたこともありドル円は再び105円台後半に押し戻されました。
日経平均午前は30円高と小幅ながらプラス圏を維持して終了しています。
中国は昨晩もトランプ大統領に対する不信感をあらわにし、トランプ大統領が述べた「中国からの交渉再開を求める電話」を再度否定、国営の新華社通信は社説で「中国は十分反撃手段を備えている」と述べるなど、対米貿易戦争での徹底抗戦姿勢を崩していません。
市場の相場観がほぼ一方向となった時に相場が大きく逆に動くことは時々あることで、一昨日の104円台からの急速な戻しは典型的な例といえます。ただ、その後も市場では円先高感が強いにもかかわらずドル円は底堅い印象です。
テクニカルには先週乱高下前と同様に転換線(105.60)と21日移動平均線にはさまれての推移が継続していますが本日106.32レベルにある21日線は下降しつつあり、今後の実勢レートとの位置関係に要注意。本日午後は材料的には引き続き円高を意識せざるをえない中で、奇妙な底堅さのドル円が転換線を割り込んでいくことができるかが注目されます。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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