米国第2四半期GDP速報値の予想
(今回発表予想)7月25日10時現在
明晩(金曜日日本時間21時30分)に、米国の第2四半期GDPの速報値、個人消費、コアPCEデフレータ等が発表されます。
GDP予想数値は前期比年率+1.8%と前期の+3.1%から減速していますが、個人消費は前期から大きく反発しています。逆に言えば、個人消費以外の項目は冴えないと言えそうです。
GDPに占める消費支出項目は60%を占めており、雇用が堅調なので来期以降もある程度の伸びが期待される一方、製造業中心に減速感を強めているので、来週のFOMC会合で、このGDPがどの様に反映されるのか、明日の内容が気に掛かります。
(上チャート)GDP推移(前期比年率ベースと3四半期移動平均線:2Q予想値を加味)
(下チャート)GDP推移(前年同期比ベース)
GDPの前年比では、前期比年率の予想値+1.8%を勘案すると、第2四半期は2.6%の計算になります。上の前年同期比チャートには反映させていませんが、1Qの3.2%から減速がみられます。
また、アトランタ連銀GDPナウの2019年7月17日発表までの経済指標を加味した第2四半期GDPは+1.6%になっており、ほぼ今回の予想値に近い数値になっています。
その他、CME Fedwatchは7月24日現在で、25ベーシス利下げは74.5%、50ベーシス利下げは25.5%になっており、まだ4人に1人は大幅利下げを予想しています。
相場は、月足では2016年底値からのサポートを先月下抜いており、今月もこのままで終わると、流れとしては104円70銭〜80銭方向となっています。この下抜けたサポートが現在の抵抗線となっており、108円80銭〜90銭に位置しています。従いこの抵抗線を越えると以前の保合いレンジに戻されます。
日足では107円40銭〜108円40銭の3角保合いの収斂を続けており、今日のECBから来週のFOMCまでの重要イベントでどちらかに抜けると思います。上抜けで108円80銭〜90銭、109円20銭が次の抵抗線になり、月足の形状に関わってきます。下値は107円40銭を切って終われば、104円70銭方向に行き易くなります。(7月25日13:00、1ドル=108円16銭、1ユーロ=1.1135米ドル)
オーダー/ポジション状況
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