24日の海外市場でドル円は一進一退。
海外時間の為替概況
24日の海外市場でドル円は一進一退。米7月製造業PMI(結果50.0、予想51.0)や、米6月新築住宅販売件数(結果64.6万件、予想66.0万件)が冴えない結果となったことで、ドル円は一時107.94まで下げ幅を広げるも、108円割れでは押し目買い意欲も根強く、すぐに反発に転じると、米中協議再開への期待感や、米5年債入札の低調な結果、米S&P500の史上最高値更新などが支援材料となり、引けにかけては108.28まで値を戻す展開となりました。米FOMC(連邦公開市場委員会)を翌週に控え様子見ムードも根強く、ドル円は上下しつつも方向感を見出し辛い時間帯が続いております。
一方、ユーロドルは続落。欧州時間序盤に発表されたフランスの7月製造業PMI(結果50.0、予想51.0)や、ドイツの7月製造業PMI(結果43.1、予想45.2)、ユーロ圏7月製造業PMI(結果46.4、予想47.6)が軒並み冴えない結果となったことで、本日開催されるECB理事会でのサプライズ利下げの可能性が高まり、欧州債利回り低下→ユーロ売りの流れが加速しました。ユーロドルは一時1.1128まで下げ幅を広げるなど、5/31以来、約2ヶ月ぶり安値を更新。年初来安値(1.1106)を射程圏内に捉えつつあります。
ドル円のテクニカル分析
ドル円は、冴えない米経済指標を背景に一時107.94まで下落するも、一目均衡表基準線(107.88)や、一目均衡表転換線(107.90)に下支えると、結局ボリンジャー・ミッドバンド(108.10)を上抜ける水準まで反発してのクローズとなりました。テクニカル的に見て、下値の堅さが意識されます。もっとも、月末・FOMCを翌週に控え様子見ムードも根強く、ここからどんどん上値を追っていく展開も想定できません。108円台後半に控える分厚い一目均衡表「雲」を前に、上値余地も限られそうです。ブラックアウト期間入りで米当局者発言が自粛となる中、ドル円は上下しつつも方向感に欠ける値動きが続くと予想いたします。尚、本日は今週のメインイベントでもあるECB理事会が予定されていることから、仮に同理事会でサプライズ利下げ等の追加緩和措置が取られた場合、ユーロドルの急落(ユーロ売り・ドル買い)を通じて、ドル買いが強まる恐れもあり、ドル円が予想外に上昇する展開を、念のため、リスクシナリオとして想定しておく必要がありそうです。(予想レンジ:107.75ー108.75)
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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