ドル円、米長期金利の低下を背景に再び108円割れ。フィラデルフィア連銀指数次第で続落の恐れも(7/18朝)

ドル円のダウンサイドリスクがじわりと強まりつつあります。

ドル円、米長期金利の低下を背景に再び108円割れ。フィラデルフィア連銀指数次第で続落の恐れも(7/18朝)

ドル円、米長期金利の低下を背景に再び108円割れ。

海外時間の為替概況

17日の海外市場でドル円は反落。新規材料に乏しい中、一時108.32まで上値を伸ばすも、前日高値108.38を抜け切れず失速すると、米6月住宅着工件数(結果125.3万件、予想126.0万件)の予想比悪化や、米ダウ平均株価の下落、米長期金利の急低下が重石となり、NY時間引けにかけては、107.94まで下げ幅を広げました。尚、注目されたベージュブック(地区連銀経済報告)では、「米経済は緩やかに拡大」「見通しも概ね明るい」と楽観的な見方が示されましたが、相場への影響は限定的となっております。

一方、ユーロドルは下落後に反発。クーレECB理事による「ユーロ圏の成長見通しを巡るリスクはダウンサイドに傾斜」との発言を受けて、ユーロドルは欧州時間序盤に一時1.1200まで下落するも、心理的節目1.12割れが阻まれると、米長期金利の低下を受けたドル売りが支援材料となり、結局1.1225付近まで反発してのクローズとなっております。

ドル円のテクニカル分析

ドル円は、一目均衡表転換線(108.38)に続伸を阻まれる形で下落に転じると、結局心理的節目108円を割り込む展開となりました。テクニカル的に見て、108円台での上値の重さが強く意識されます。今月末のFOMCでの大幅(50bp)利下げ期待が依然根強く、米長期金利の伸び悩みがドル円の上値を抑制している状況です。一目均衡表「雲」が垂れ下がってくることを考慮すれば、ドル円の上値余地は日に日に狭まってくると予想されます。本日日本時間21:30に発表される米7月フィラデルフィア連銀景況指数が冴えない結果となれば、ドル円が大きく下げ幅を拡大するシナリオも想定されます(※月末FOMCまでは強い経済指標への反応が鈍い一方、弱い経済指標に反応し易い地合いが続く)。通貨オプション市場でもリスクリバーサルが再び拡大に転じ始めるなど(円コールオーバーの拡大)、ドル円のダウンサイドリスクがじわりと強まりつつあります。米経済指標の結果を睨みながらも、ドル安・円高をメインシナリオとして予想いたします。(予想レンジ:107.35ー108.35)

ドル円、米長期金利の低下を背景に再び108円割れ。

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る