ドル円わずかに上値を伸ばすも109円に届かず(7/10午前)

10日午前の東京市場でドル円は小幅上昇。

ドル円わずかに上値を伸ばすも109円に届かず(7/10午前)

ドル円わずかに上値を伸ばすも109円に届かず

10日午前の東京市場でドル円は小幅上昇。一時昨日のロンドン時間につけた108.96を上回る108.99をつけたものの、109円を前にした売りに押され109円には乗せきれず、東京時間11:30現在は108.90レベルでの取引です。
朝方発表された本邦6月の企業物価指数は前年比-0.1%と予想外の低下となりました。また、その後発表された中国の6月の物価指標もCPIは前年比+2.7%と予想通りでしたが、PPIは0%と2016年8月以来の低水準となり、特に中国のPPIの不冴えはドルの頭を重くしています。尚、午前中の日経平均株価は35円安の21,529円で引けています。

ドル円は今晩のパウエルFRB議長議会証言と明日未明の前回FOMC議事要旨公表を控えて様子見気分が強まっており、昨晩海外でもドル円は108.73-96の狭い値幅でのこう着状態でした。その間にも米長期金利は上昇を続けており、本日午前中には米10年もの国債利回りが一時2.08%に達し、ほぼ前回FOMC前の水準を回復しています。
一方ドル円の109円は、前回FOMCでFRBが予想外に大きく緩和姿勢を示す直前の水準108.50を既に上回っており、その後の行き過ぎた金利先安感の修正だけでここから先ドル円が伸び続けられるかはやや疑問です。

テクニカルにはドル円は引き続き4/24高値112.40からの下落の38.2%戻し(109.93)付近。
109.00をクリアできれば、上方向は一目均衡表の「雲」の下限109.32や上記フィボナッチの50%戻し109.59まで上昇余地が広がります。一方下値目途は本日108.10近辺の21日移動平均線あたりが引き続き機能しそうです。

午後にドル円が109円台に乗せることができるかは要注意ですが、本日午後も基本的には今晩のイベント待ちで現レンジでの小動き継続が予想されます。

ドル円わずかに上値を伸ばすも109円に届かず

ドル円日足

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